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TradingViewの内蔵ストラテジー「Technicals Strategy」のロジック概要や注意点を解説


この記事では、TradingViewにデフォルトで内蔵された「Technicals Strategy」について紹介します。

1.ロジック概要

テクニカルレーディングというTradingView搭載のインジケーターを使用したストラテジーです。
テクニカルレーティングとは、複数のインジケーターで「買い/売り/中立」の判断を行い、それらの総合評価から「Strong Buy(強い買い)」「Strong Sell(強い売り)」といったシグナルを示すインジケーターです。
このストラテジーは、テクニカルレーティングがStrong Buyを示したら買い、Strong Sellを示したら売りを行います。
損切りは3ATR、利益確定はトレーリングストップ(5ATRで発動し、発動後は最大利益の2ATRの水準に設定)により行われます。

2.ストラテジーテスター

パラメーターは以下の2種類です。
Indicator Timeframeでは、テクニカルレーティングを計算する時間軸について設定します(デフォルトは表示中のチャート)。
Rating is based onは、シグナル判断に用いるインジケーターのグループをAll(全て)、MAs(トレンド系)、Oscillators(オシレーター系)から選択できます。

パラメーター初期設定

                             
Indicator Timeframeチャート(計算対象の時間軸)
Rating is based onAll(インジケーターのグループの選択)

プロパティ初期設定

                                                         
初期資金1,000,000(ストラテジーで取引可能な初期資金)
基準通貨デフォルト(ストラテジーの計算や結果に使われる通貨)
発注サイズ5資産比%(利用可能な資産に対する比率)
ピラミッディング1注文(同じ方向に連続してエントリーできる最大数)

このストラテジーは、デフォルト設定のままでは好成績となる通貨ペア、時間軸はあまり多く見られませんでした。
エントリーや決済のルール、あるいはパラメーターを変更する必要がありそうです。
以下のテストは、すべてデフォルト設定で行っています。

【米ドル/円 日足】

デフォルト設定では、米ドル/円をはじめ多くの通貨ペアの日足で苦戦する傾向が見られます。
(※画像をクリックすると大きな画像が表示されます。)

デフォルト設定では、米ドル/円をはじめ多くの通貨ペアの日足で苦戦する傾向が見られました。

【ポンド/円 1時間足】

ポンド/円の1時間足では、右肩上がりの成績
(※画像をクリックすると大きな画像が表示されます。)

ポンド/円の1時間足では、右肩上がりの成績となりました。
ただし、勝率は低めです。

このストラテジーはダマシが多く発生してしまう傾向があるため、勝率が低くなりがちです。
エントリーを厳選するフィルターが必要でしょう。
また、トレーリングストップによる利益確定までの時間がかかりすぎる傾向があるため、決済のルールをアレンジしても良さそうです。

3.注意すべきポイント

  • ・デフォルトでは成績が良くない
  • ・ダマシが多く勝率は低め
  • ・利益確定まで時間がかかりすぎる傾向がある
  • ・決済を工夫することで成績向上の可能性あり

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