TradingViewの内蔵ストラテジー「RSI Strategy」のロジック概要や注意点を解説
この記事では、TradingViewにデフォルトで内蔵された「RSI Strategy」について紹介します。
1.ロジック概要
RSIを使用したストラテジーで、指定した水準とのクロスを参照して売買シグナルを出します。
売られすぎの場面で買い、買われすぎの場面で売り、これらをドテンで繰り返します。
デフォルト設定では、RSIが30ラインを下から上にクロスしたら買い、70ラインを上から下にクロスしたら売りです。
2.ストラテジーテスター
パラメーターは以下の3種類です。
期間はRSIを計算するローソク足の本数、OverSoldは売られすぎの水準、OverBoughtは買われすぎの水準を設定できます。
パラメーター初期設定
期間 | 14(RSIの期間) |
---|---|
OverSold | 30(売られすぎの水準) |
OverBought | 70(買われすぎの水準) |
プロパティ初期設定
初期資金 | 1,000,000(ストラテジーで取引可能な初期資金) |
---|---|
基準通貨 | デフォルト(ストラテジーの計算や結果に使われる通貨) |
発注サイズ | 1取引(取引ごとの枚数) |
ピラミッディング | 1注文(同じ方向に連続してエントリーできる最大数) |
オシレーターのRSIを用いるこのストラテジーは、レンジ相場での売られすぎ、買われすぎから逆張りすることを得意とします。
一方、トレンドが出ている相場では、RSIが売られすぎや買われすぎゾーンに張り付いてしまうので、有効に機能しない傾向があります。
以下のテストは、すべてデフォルト設定で行っています。
【米ドル/円 5分足】
米ドル/円のテストでは、5分足や15分足などの下位時間軸の方が、上位時間軸よりも良い成績となりました。
【ユーロ/円 4時間足】
ユーロ/円では4時間足で好成績が見られました。
レンジ相場が継続している間は成績が良さそうです。
通貨ペアや時間軸、テスト期間の相場環境などよって、成績のブレは大きそうです。
注意したいのは、トレードの平均バー数(ポジションを保有する期間)が100本を超えてしまうことです。
資金効率やトレードの成績自体を向上させるには、早めに決済するルールが必要でしょう。
3.注意すべきポイント
- ・通貨ペアや時間軸選びが重要
- ・テスト期間の相場環境によって成績のブレがある
- ・トレードの平均バー数が100本を超えてしまう
- ・決済を工夫することで成績向上の可能性あり
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