TradingViewの内蔵ストラテジー「Pivot Extension Strategy」のロジック概要や注意点を解説
この記事では、TradingViewにデフォルトで内蔵された「Pivot Extension Strategy」について紹介します。
1.ロジック概要
ピボット拡張ストラテジーは、Pivots HLを基にしています。
直近のX+Y本(パラメーターのLeftBarsとRightBars)のローソク足を対象に高値や安値を比較し、ピボットハイ(そのローソク足の高値が、左右にある一定数のローソク足の高値よりも高い)なら売り、ピボットロー(そのローソク足の安値が、左右にある一定数のローソク足の安値よりも低い)なら買いというルールを、ドテンで繰り返します。
このストラテジーのポイントは、高値や安値の比較に用いるローソク足の本数をどう設定するかです。
デフォルトでは左側を4本分、右側を2本分となっていますが、これらはユーザーが自由に設定できます。
2.ストラテジーテスター
パラメーターは以下の2種類です。
上述した通り、比較対象のローソク足の本数について、左側の本数(LeftBars)、右側の本数(RightBars)を設定します。
【パラメーター初期設定】
LeftBars | 4(左側で比較対象とする本数) |
---|---|
RightBars | 2(右側で比較対象とする本数) |
【プロパティ初期設定】
初期資金 | 1,000,000(ストラテジーで取引可能な初期資金) |
---|---|
基準通貨 | デフォルト(ストラテジーの計算や結果に使われる通貨) |
発注サイズ | 1取引(取引ごとの枚数) |
ピラミッディング | 1注文(同じ方向に連続してエントリーできる最大数) |
このストラテジーは、通貨ペアや時間軸、パラメーター設定によって、成績が大きく変化する傾向があります。
【ポンド/円 日足(デフォルト)】
ポンド/円をはじめ、多くの通貨ペアの日足でプラスの収益が見られました。
ただし、勝率は50%を割り込み、プロフィットファクターは1.1前後なので、改善の余地があります。
【ポンド/円 日足(LeftBars:6、RightBars:1)】
ポンド/円の日足をデフォルトから変更すると、勝率は58.98%、プロフィットファクターは1.245と、成績の向上が見られました。
パラメーターによっては、優秀な成績の組み合わせが見つけられる可能性があります。
また、決済を工夫することでさらに成績向上が目指せるでしょう。
3.注意すべきポイント
- ・多くの通貨ペアの日足でプラス収益
- ・通貨ペアによっては4時間足、1時間足もプラス収益
- ・ただし勝率やプロフィットファクターは低め
- ・パラメーター変更で成績向上の可能性あり
TradingViewのストラテジーをさらに読みたい方へオススメコンテンツ
OANDA証券では、TradingView(トレーディングビュー)の内蔵ストラテジーを活用した取引戦略に関するコンテンツを豊富に提供しています。
どんな相場なら通用しやすいのかや、相性の良い通貨ペアなど、具体的な運用方法を知ることができ、参考にしていただけます。
TradingView(トレーディングビュー)で使用する情報は、全てTradingView(トレーディングビュー)社に帰属するものであり、当社は、その正確性、完全性を保証するものではありません。同サイトで使用する情報に基づいて行った取引によって発生したいかなる損害・損失について、当社は一切責任を負いかねますのでご了承下さい。最終的な投資判断についてはお客様ご自身でお願い致します。
本ホームページに掲載されている事項は、投資判断の参考となる情報の提供を目的としたものであり、投資の勧誘を目的としたものではありません。投資方針、投資タイミング等は、ご自身の責任において判断してください。本サービスの情報に基づいて行った取引のいかなる損失についても、当社は一切の責を負いかねますのでご了承ください。また、当社は、当該情報の正確性および完全性を保証または約束するものでなく、今後、予告なしに内容を変更または廃止する場合があります。なお、当該情報の欠落・誤謬等につきましてもその責を負いかねますのでご了承ください。