TradingViewの内蔵ストラテジー「OutSide Bar Strategy」のロジック概要や注意点を解説
この記事では、TradingViewにデフォルトで内蔵された「OutSide Bar Strategy」について紹介します。
1.ロジック概要
アウトサイドバーは、日本語で包み足と呼ばれるローソク足の組み合わせのことです。
現在のローソク足の全長が、一本前のローソク足の全長を包み込んでいる形を指します。
このストラテジーでは、アウトサイドバーの包み込んでいる側のローソク足が示す方向にトレードします。
つまり、陽線なら買い、陰線なら売りで、条件を満たしたアウトサイドバーの次の始値でドテンを繰り返します。
2.ストラテジーテスター
簡素なロジックであるため、変更可能なパラメーターはありません。
【プロパティ初期設定】
初期資金 | 1,000,000(ストラテジーで取引可能な初期資金) |
---|---|
基準通貨 | デフォルト(ストラテジーの計算や結果に使われる通貨) |
発注サイズ | 1取引(取引ごとの枚数) |
ピラミッディング | 1注文(同じ方向に連続してエントリーできる最大数) |
このストラテジーは、直前のローソク足よりも大きなローソク足が形成されたときに、その方向へ追従する戦略です。
単純なルールであるため、基本的には好成績にならないようです。
以下のテストは、すべてデフォルト設定で行っています。
【米ドル/円】
米ドル/円は、日足をはじめ多くの時間軸で、成績が振るいませんでした。
【ポンド/円 日足】
ポンド/円は、日足や4時間足などで右肩上がりの成績となりました。
日足でのテストでは、勝率50%弱、プロフィットファクター約1.6です。
このストラテジーは、通貨ペアや時間軸によって成績が大きく変わる傾向があります。
値動きにメリハリがあり(アウトサイドバーが形成されやすい)、トレンドが出やすい通貨ペアや時間軸という条件が必要になりそうです。
3.注意すべきポイント
- ・通貨ペアや時間軸によって成績が大きく変わる
- ・勝率、プロフィットファクターが良い通貨ペア・時間軸がありそう
- ・動きにメリハリのある相場なら、スイングでも短期売買でも活用できる
- ・決済のルールを工夫することで成績向上の可能性あり
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