「Bollinger + RSI, Double Strategy (by ChartArt) v1.1」とは?バックテスト結果や使う際の注意点
この記事では、TradingViewのコミュニティスクリプトに投稿された「Bollinger + RSI, Double Strategy (by ChartArt) v1.1」(制作者名:ChartArt)について紹介します。
このストラテジーは、ユーザー評価値を示すブースト数が32,000を超えており(2023年9月時点)、人気を集めています。
1.ロジック概要
このストラテジーは、RSIとボリンジャーバンドの組み合わせで取引します。
ロングのエントリー条件は、RSIが売られすぎの水準を下から上に抜け、同時に終値がボリンジャーバンドのロワーバンドを下から上に抜ける場合です。
両テクニカル指標でのゴールデンクロスの同時発生がエントリー条件になっているので、トレード頻度が低いという特徴があります。
また、RSIの売られすぎの水準が50となっているのも特徴で、この数字は変更できません。
ショートのエントリー条件は、ロングの逆です。
これらの取引をドテンで繰り返します。
2.ストラテジーテスター
ユーザーが設定可能なパラメーターは4種類です。
このうち、トレード内容に直接影響するのは2種類です。
パラメーター設定
RSI Period Length | 6(RSIの計算期間) |
Bollinger Period Length | 200(ボリンジャーバンドの計算期間) |
Enable Bar Color? | オン(条件に合致する場合のローソク足の色表示) |
Enable Background Color? | オン(条件に合致する場合の背景色変更) |
プロパティ初期設定
初期資金 | 100,000(ストラテジーで取引可能な初期資金) |
基準通貨 | デフォルト(ストラテジーの計算や結果に使われる通貨) |
発注サイズ | 1取引(取引ごとの枚数) |
ピラミッディング | 1注文(同じ方向に連続してエントリーできる最大数) |
ユーロ/米ドル 1時間足
ユーロ/米ドルの1時間足でバックテストしたところ、損益グラフは右肩上がりとなりました。
勝率は66.67%でプロフィットファクターは3.962であり、プロフィットファクターの数値が大きいのが特徴です。
取引回数が少なく、この影響で数値が大きくなった可能性があります。
ユーロ/円 1時間足
ユーロ円のバックテストでも、トレード回数が少なくなりました。
勝率は68.18%、プロフィットファクターは1.914であり、損益の形状は右肩上がりになっています。
バックテスト総括
損益グラフの形状は右肩上がりですが、トレード回数が少ないのがデメリットとして考えられます。
ボリンジャーバンドの計算期間を変更することで、取引頻度を上げられる可能性があります。
3.注意すべきポイント
- ・ドテンで取引するので、常にポジションを保有する
- ・RSIの買われすぎの基準と売られすぎの基準がいずれも50で変更不可
- ・ブースト数が極端に多く支持を集めているが、過信せずに実戦前にバックテストが必要
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