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TradingViewのコミュニティスクリプト「RSI Average Swing Bot」のロジック概要や注意点を解説


この記事では、TradingViewのコミュニティスクリプトに投稿された「RSI Average Swing Bot」(制作者名:exlux99)について紹介します。

1.ロジック概要

このストラテジーは、オシレーター系インジケーターのRSIを使い、0.5を超えれば上昇相場、逆に0.5を下回れば下落相場と定義してトレードします(一般的にRSIは0~100の数値で表されますが、このスクリプトでは100分の1で表されます)。

具体的には、6種類のRSIの平均値を算出し、その値が0.5を超えるとロングでエントリーします。
ポジション保有後、RSIの平均値が0.65以上になるか、またはショートのエントリー条件を満たすと決済します。
なお、ショートのエントリー条件を満たしてロングポジションを決済する場合は、新規にショートでエントリーします。

ショートの条件はロングの逆で、RSIの平均値が0.5を下回るとエントリーします。
ポジション保有後、RSIの平均値が0.35以下になるか、またはロングのエントリー条件を満たすと決済します。
ロングのエントリー条件を満たしてショートポジションを決済する場合は、新規にロングでエントリーします。

なお、RSIの計算期間は50であり、一般的な計算期間の14よりも長いです。
これには、相場の大きな流れを捉えようという意図がありそうです。

2.ストラテジーテスター

設定可能なパラメーターは4種類です。
ロングのみ、またはショートのみで取引することも可能で、中長期のトレンド方向に沿ってトレードできます。

パラメーター設定

 
Allow Long entries オン(ロングのエントリーを許可)
Allow Short entries オン(ショートのエントリーを許可)
longexit 0.65(ロングポジションの決済条件)
shortexit 0.35(ショートポジションの決済条件)

プロパティ初期設定

 
初期資金 1,000,000(ストラテジーで取引可能な初期資金)
基準通貨 デフォルト(ストラテジーの計算や結果に使われる通貨)
発注サイズ 1取引(取引ごとの枚数)
ピラミッディング 1注文(同じ方向に連続してエントリーできる最大数)

シルバー/米ドル 4時間足

バックテスト期間の前半は損益ゼロ付近で推移しましたが、後半で資産を増やしました

バックテスト期間の前半は損益ゼロ付近で推移しましたが、後半で資産を増やしました。
プロフィットファクターは1.268で、勝率は21.4%と低いのが特徴です。

ユーロ/米ドル 日足

最終的に資産を増やしているものの、安定性に欠ける結果となりました

最終的に資産を増やしているものの、安定性に欠ける結果となりました。
プロフィットファクターは1.216で1を超えていますが、勝率は24.17%と低く、勝率の改善が必要そうです。

バックテスト総括

バックテスト結果はおおむね右肩上がりでしたが、勝率が20%台と低く、プロフィットファクターの数字も見劣りします。
そこで、長期足のトレンドに沿ってロングとショートのエントリーのオン・オフを切り替えると、成績が向上するかもしれません。

3.注意すべきポイント

  • ・レンジ相場では損切りを繰り返す可能性がある
  • ・RSIが0.5を超えるとエントリーするが、0.5ではトレンドが発生していない場合もある
  • ・バックテスト結果を見る限り、勝率が低い

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