TradingViewのコミュニティスクリプト「Momentum Trading Strategy (Weekly Chart)」のロジック概要や注意点を解説
この記事では、TradingViewのコミュニティスクリプトに投稿された「Momentum Trading Strategy (Weekly Chart)」（制作者名：amey.tavkar）について紹介します。
1．ロジック概要
このストラテジーは、トレンド系インジケーターのスーパートレンドを使用し、RSIを補助的に利用します。
また、ストラテジー制作者は週足の株式投資を意図しており、ロングだけで取引します。
エントリーの条件は、RSIの60超えとスーパートレンドの上昇示唆が同時に実現することです。
そして、スーパートレンドが下落転換を示唆すると決済します。
なお、決済の判定では終値を使用します。
仮に、ポジションを持っている状態で月曜日に暴落が始まって金曜日まで続く場合、ロスカットのタイミングが遅れて損失が大きくなる可能性があるので注意が必要です。
2．ストラテジーテスター
パラメーターはストラテジー開発者が設定した値を使用し、ユーザー自身で決められる項目はありません。
パラメーター設定（固定）
| rsi | 14（RSIの計算期間） |
| factor | 5（ATRの値を何倍にするか指定。 スーパートレンドで使用） |
| atrPeriod | 1（ATRの計算期間。 スーパートレンドで使用） |
プロパティ初期設定
| 初期資金 | 100,000（ストラテジーで取引可能な初期資金） |
| 基準通貨 | デフォルト（ストラテジーの計算や結果に使われる通貨） |
| 発注サイズ | 10％（資産比） |
| ピラミッディング | 1注文（同じ方向に連続してエントリーできる最大数） |
S&P500 週足
このストラテジーは週足の株式投資を想定しているので、S&P500の週足でバックテストしました。
結果、右肩上がりとなり期待通りの推移となりました。
なお、勝率は53.85％でプロフィットファクターは4.016と、プロフィットファクターの良好さが目立ちます。
ユーロ/米ドル 週足
このストラテジーは為替でも利用でき、ユーロ/米ドルのバックテスト成績は右肩上がりです。
勝率は60％でプロフィットファクターは3.779と、こちらも良好な成績です。
バックテスト総括
このストラテジーは株式投資用に作られましたが、他の投資対象でも利用可能です。
ただし、週足を使うので、トレード頻度はとても低くなります。
トレード頻度の高さも重視したい場合は、他のストラテジーと併用したり、このストラテジーを他の時間軸で使用したりする必要があります。
3．注意すべきポイント
- ・パラメーターを変更できない
- ・週足での利用を想定しており、トレード頻度が低い
- ・ロングでのみエントリーするので、下落トレンドではトレードできない
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