TradingViewのコミュニティスクリプト「Momentum Explosion 2CCI RSI」のロジック概要や注意点を解説
この記事では、TradingViewのコミュニティスクリプトに投稿された「Momentum Explosion 2CCI RSI」(制作者名:capam)について紹介します。
1.ロジック概要
このストラテジーは、CCI、RSI、モメンタムを使ってトレードします。
オシレーター系インジケーターは、価格の下がりすぎや上がりすぎを判定します。
そこで、全てのインジケーターが同時に上向けば上昇示唆、下向けば下落示唆と判定します。
ロングの場合、2種類のCCIが0を上回り、RSIが48を上回り、SMAの値を使用して作ったモメンタムが0を上回る状態で、EMAがSMAを下から上方向に抜けるとエントリーします。
ショートの場合はロングの反対です。
これらの取引を、ドテンで繰り返します。
なお、RSIの基準値はロングもショートも50でなく48です。
ストラテジー開発者はこの理由を明記していないものの、バックテストを踏まえた結果だと予想できます。
2.ストラテジーテスター
パラメーターはストラテジー開発者が設定した値を使用し、ユーザー自身で決められる項目はありません。
パラメーター設定(固定)
ema8 | 8(EMAの計算期間) |
sma26 | 26(SMAの計算期間) |
cci34 | 34(CCIの計算期間) |
cci55 | 55(CCIの計算期間) |
rsi26 | 26(RSIの計算期間) |
mom | 5(モメンタムの計算期間) |
プロパティ初期設定
初期資金 | 100,000(ストラテジーで取引可能な初期資金) |
基準通貨 | デフォルト(ストラテジーの計算や結果に使われる通貨) |
発注サイズ | 1取引(取引ごとの枚数) |
ピラミッディング | 1注文(同じ方向に連続してエントリーできる最大数) |
ポンド/円 日足
20年以上のバックテスト期間で右肩上がりの成績でした。
ただし、トレード回数が29回にとどまっており、1年に1回程度です。
勝率は51.72%、プロフィットファクターは1.789です。
豪ドル/円 日足
こちらも右肩上がりの成績で、トレード回数が少ないという特徴があります。
また、プロフィットファクターは2.892であり、ポンド/円のバックテストよりも好成績です。
勝率は50%です。
バックテスト総括
バックテストは概ね右肩上がりであり、良好な結果でした。
ただし、取引頻度が低く、なかなかトレードできないのがデメリットといえます。
エントリー条件が厳しく、またパラメーターを変更できないので、複数の通貨ペアで取引するとトレード頻度を高くできる可能性があります。
3.注意すべきポイント
- ・ドテンで常にポジションを保有する
- ・ポジション保有期間が長く、スワップポイントがマイナスのポジション保有には向かない
- ・パラメーターが固定されており、相場環境の変化に柔軟に対応できない
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