「Heiken Ashi MTF Strategy- Indicator」とは?バックテスト結果から活用方法や注意点を解説
この記事では、TradingViewのコミュニティスクリプトに投稿された「Heiken Ashi MTF Strategy- Indicator」(制作者名:SoftKill21)について紹介します。
※本文の内容は執筆時点(2024年7月)のものです。
ストラテジーのコードはアップデートされる可能性があります。
1.ロジック概要
このストラテジーはトレンドフォロー型で、3本の平均足を使います。
ロングのエントリー条件は、月足チャート・週足チャート・日足チャートで平均足が全て陽線になることです。
ポジション保有後、いずれかの平均足が陰線になると決済します。
マルチタイムフレームを使うことで、エントリーポイントを確実に把握する意図がありそうです。
そして、陽線が続く限りポジションを保有して、利幅を大きくしようとしています。
なお、ショートのエントリー条件は、ロングの逆です。
2.ストラテジーテスター
ユーザーが設定可能なパラメーターは5種類です。
どの時間軸のチャートを使用するか、ロングとショートの取引をするかどうかを決められます。
パラメーター設定
TM 1 | D([日足]平均足1で使用するチャートの時間軸) |
---|---|
TM 2 | W([週足]平均足2で使用するチャートの時間軸) |
TM 3 | M([月足]平均足3で使用するチャートの時間軸) |
longA | オン(ロングで取引するか) |
shortA | オフ(ショートで取引するか) |
プロパティ初期設定
初期資金 | 100,000(ストラテジーで取引可能な初期資金) |
---|---|
基準通貨 | デフォルト(ストラテジーの計算や結果に使われる通貨) |
発注サイズ | 1取引(取引ごとの枚数) |
ピラミッディング | 1注文(同じ方向に連続してエントリーできる最大数) |
米ドル/円 日足
米ドル/円の日足チャートでバックテストしたところ、損益曲線は中盤まで横ばいになったのち、徐々にプラス幅を大きくしました。
勝率は39.09%、プロフィットファクターは1.312であり、損益グラフの形状に改善の余地がありそうです。
ユーロ/米ドル 日足
ユーロ/米ドルの日足チャートでは、右肩上がりの損益グラフになりました。
勝率は39.53%、プロフィットファクターは1.298であり、指標も良好といえそうです。
バックテスト総括
トレンドフォロー型のストラテジーは、勝率がやや低めになる傾向があり、バックテスト結果はその傾向通りになりました。
パラメーターの初期設定ではロングのみで取引するので、トレード対象の傾向に合わせてショートでも取引すると、成績が改善する可能性があります。
3.注意すべきポイント
- ・値動きが緩やかな相場では短期売買を繰り返し、損切りが連続する可能性がある
- ・初期設定ではインジケーター「shortA」がオフになっており、ロングのみで取引する
- ・パラメーターをカスタマイズすることで成績向上が見込めそう
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