TradingView(トレーディングビュー)のコミュニティ・スクリプトとは?
TradingViewのプラン=全プラン対応
対象読者=初級以上
コミュニティ・スクリプトとは
TradingViewには標準搭載のテクニカル指標以外にもユーザーが作成して公開しているコミュニティ・スクリプトというカテゴリーのテクニカル指標があります。このコミュニティ・スクリプトが存在するおかげで、TradingViewには無いテクニカル指標はほとんど無いという充実度が実現されています。
今回はそのコミュニティ・スクリプトからマクレラン・オシレータを紹介しましょう。マクレラン・オシレータは、ヒンデンブルグ・オーメンという株価急落を予兆するシグナルにおいてコアとなっているオシレータです。ヒンデンブルグ・オーメンは発生頻度が少なく使い勝手もよくないため、ここではその構成要素のマクレラン・オシレータのみを使うこととします。
マクレラン・オシレータの選択
マクレラン・オシレータは、NY証券取引所の株式の値上がり株と値下がり株の2つの期間のEMAを計算しその差を求めるインジケータで、値上がり株と値下がり株から求めるMACDのようなインジケータと考えていただければよいです。つまり、このインジケータは株価指数専用のテクニカル指標でもあります。
テクニカル指標の検索画面でMCCと検索した時に一番上に出てくるLazyBear氏が作成したMcClellan Oscillator [LazyBear]が使いたいインジケータです。
コミュニティ・スクリプトには似た名前のインジケータも多いため、正確な指標名と作者名を確認するよう心がけましょう。
マクレラン・オシレータの表示
ここでは株価指数CFDであるSPX500USDにマクレラン・オシレータを表示してみます。選択して表示した後に何も設定する必要はありません。
SPX500USD はもっとも取引する人が多いS&P500のCFDですが、株価が上昇や下降に転じる動きに先立ってマクレラン・オシレータが陽転(緑)、陰転(赤)している様子がわかるかと思います。
通常のインジケータ以外に出来高分析が重視される株式のテクニカルにおいて、値上がり株と値下がり株の数というものが思いのほか重要であることを感じさせるインジケータではないでしょうか。
本記事の監修者・山中康司氏
- 1982年慶応義塾大学卒業後、アメリカ銀行に入行。トレーディング業務に従事し、1989年バイスプレジデント。
- 1997年日興証券に移り、1999年日興シティ信託銀行為替資金部次長。
- 2002年金融コンサルティング会社アセンダントを設立、取締役に就任。
- 2019年よりTradingView日本マーケットの責任者。
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