iPhone版TradingView(トレーディングビュー)でチャートパターン「ヘッドアンドショルダー」を設定する方法
iPhone版TradingViewアプリで、チャートパターン「ヘッドアンドショルダー」を設定する方法を紹介します(有料プランの「Premium」限定の機能です)。
このチャートパターンは、過去600本のバー上からヘッドアンドショルダーと呼ばれる特定のチャート形状の出現箇所を自動検出できる便利なインジケーターです。
ヘッドアンドショルダーが出現した場所には「Head」「Left Shoulder」「Right Shoulder」と描かれたラベルが表示されるので、チャート内のどこにあるかが一目で分かり、トレードに活かせます。
ヘッドアンドショルダーとは
ヘッドアンドショルダーは、三つの高値(山)と二つの安値(谷)で形成され、真ん中の山が一番高くなるチャートパターンです。
中央の山が人の頭(ヘッド)、左右の山が両肩(ショルダー)に見えることからこの名称がついており、「三尊」と呼ばれる場合もあります。
左右の山は必ずしも同水準になるわけではなく、多少崩れた形で出現することもあります。
高値圏で現れた場合は、下降トレンドへの転換を示唆します。
谷にあたる安値のところに引ける線をネックラインと呼び、ネックラインを下抜けると、高値からネックラインまでの値幅と同じ分、価格が下落すると予想されます。
このチャートパターンと反対の性質を持つのが、逆ヘッドアンドショルダーです。
ヘッドアンドショルダーをチャートに追加する方法
iPhone版TradingViewを立ち上げ、ボトムナビゲーション(画面の一番下)の「チャート」をタップします。
チャート画面に遷移したら、下部にある「+」アイコンをタップ。
表示されるメニューの中から、「インジケーター」をタップします。
次の画面で「テクニカル」をタップ。
テクニカル画面に遷移したら、上部のボタンのところを左にスワイプして「パターン」を選択し、一覧の中から「Head And Shoulders Chart Pattern(ヘッドアンドショルダー・チャートパターン)」をタップします。
画面右上の「×」アイコンをタップしてチャート画面に戻ると、ヘッドアンドショルダーが表示されます。
なお、パターン画面内は「チャートパターン」と「ローソク足パターン」にカテゴリーが分かれており、Head And Shoulders Chart Pattern(ヘッドアンドショルダー・チャートパターン)は前者にリストされています。
ヘッドアンドショルダーの設定画面の使用方法
設定画面は、チャート左上のチャートパターン名、もしくは表示しているヘッドアンドショルダーのラベルのタップで出てくる歯車の形をした設定アイコンをタップすれば表示できます。
ヘッドアンドショルダーの設定画面は、「パラメーター」「スタイル」「可視性」に分かれており、画面上部のタブで切り替えができます。
全ての設定が完了したら、画面右下の「OK」をタップしましょう。
なお、「OK」の左側にある「…」アイコンをタップすると、設定のリセットや設定の保存が可能です。
「パラメーター」では、表示するヘッドアンドショルダーのパラメーター、目標価格の表示/非表示、ラインや背景、ラベルの色などを設定します。
①Trend Height
ヘッドアンドショルダー形成までに必要なトレンドの高さをパーセンテージで設定します。
デフォルトは「50」です。
②Minimum required difference
中央の山と左右の山に必要な高低差をパーセンテージで設定します。
デフォルトは「25」です。
③Maximum slope of the neck line
中央の山を形成するプライスライン(値動きを示す線)の左右の高さの最大許容差をパーセンテージで設定します。
デフォルトは「15」です。
④Shoulders height maximum difference
左右の山の高さの最大許容差をパーセンテージで設定します。
デフォルトは「25」です。
⑤Shoulders width maximum difference
左右の山の幅の最大許容差をパーセンテージで設定します。
デフォルトは「60」です。
⑥In Progress
ヘッドアンドショルダーを形成中の不完全なパターンを検出するかどうかを設定します。
デフォルトは検出する設定です。
⑦Price target
目標価格の表示/非表示を設定します。
デフォルトは表示する設定です。
⑧Price Line
プライスラインの色や不透明度、種類、太さを変更できます。
⑨Neck line
ネックラインの色や不透明度、種類、太さを変更できます。
⑩Background
ヘッドアンドショルダーの背景色の表示/非表示を設定します。
また、背景の色や不透明度を変更できます。
⑪Labels
ヘッドアンドショルダーのラベル(「Head」「Left Shoulder」「Right Shoulder」)の表示/非表示を設定します。
また、ラベルの色や不透明度を変更できます。
「スタイル」では、ヘッドアンドショルダーのラベル、背景色、ラインの表示/非表示などを設定します。
①Labels
ヘッドアンドショルダーのラベル(「Head」「Left Shoulder」「Right Shoulder」「Target」)の表示/非表示を設定します。
②LineFills
ヘッドアンドショルダーの背景色の表示/非表示を設定します。
③Lines
プライスラインやネックラインなどの表示/非表示を設定します。
「可視性」では、ヘッドアンドショルダーの表示/非表示を時間軸ごとに設定します。
チェックボックスにチェックを入れた時間軸でのみヘッドアンドショルダーが表示される仕組みで、チェックをはずすと非表示に切り替わります。
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