ドルインデックス(ドル指数)のリアルタイム更新チャートをTradingView(トレーディングビュー)で表示する
ドルインデックスとは
ドルインデックスとは、ユーロや円、ポンドなど主要な通貨に対する米ドルの強さを示した指数です。一般的に、ドルインデックスが上昇していると主要通貨に対して米ドルが強い(買われる)と判断し、下落していると米ドルが弱い(売られる)と判断します。
ドルインデックスは、インターコンチネンタル取引所(ICE)や国際決済銀行(BIS)など複数の機関が作成しており、作成元により算出方法が異なります。例えば、ICEは6通貨を対象として算出しているのに対し、BISは約60通貨を対象として算出しています。
そのため、ドルインデックスによって若干値動きが異なりますが、米ドル相場のトレンドの方向性を分析するくらいであれば、どれを使っても大きな問題はないでしょう。
ドルインデックスの見方や為替相場(FX)に与える影響
前述したように、ドルインデックスが上昇している場合は主要通貨に対し米ドルが強い(買われている)、下落している場合は弱い(売られている)と判断するのが一般的です。しかし、もう一つドルインデックスの使い方があります。それは、現在の相場はどの通貨で動いているのかを分析することです。
例えば、ICEが出しているドルインデックスをもう少し詳しく見てみましょう。 ICEのドルインデックスの構成比率は次のとおりです。
通貨 | 比率 |
---|---|
ユーロ(EUR) | 57.6% |
円(JPY) | 13.6% |
英ポンド(GBP) | 11.9% |
カナダドル(CAD) | 9.1% |
スウェーデンクローナ(SEK) | 4.2% |
スイスフラン(CHF) | 3.6% |
ICEのドルインデックスは、他のドルインデックスに比べユーロの比率が高いため、対ユーロでのドルの強弱の影響を受けやすいところがあります。そのため、次のドルユーロのチャート(ユーロドルを上下逆さにしたチャート)のように、ドルユーロと近い値動きになりやすいのが特徴です。
一方で次のドル円の同じ期間のチャートを見ると、ドルユーロの場合に比べ、相関性が低い動きとなることがあるのが確認できます。 つまり、FX市場全体ではドルが強くなっているにも関わらず、ドル円は下落していたり、逆にドルが弱くなっているにも関わらず、ドル円が上昇しているような状況もあるということです。
ドルインデックスが下降しているにも関わらず、米ドル/円が上昇しているというのは、一体どういう状態なのでしょうか?これは、「主要通貨に対して米ドルは強いがそれ以上に円が強い」と考えることができます。
ドル円とドルインデックスの動きの方向性に注目すると、同じ方向を向いているときは、相場がドル中心で動いており、一方で方向が逆の場合は円やユーロのいずれかの強弱が目立つ状況になっていると考えることができます。この点を踏まえて、ドル円、クロス円のチャートを見ると、ドル円とドルの方向性が異なる場合はユーロ円等のクロス円の通貨ペアでトレンドが発生し、大きな動きとなっている場合が多いです。
次のチャートは上のドル円のチャートと同じ期間のユーロ円のチャートですが、ドルインデックスとドル円の動きが逆行するような動きとなっているところでは、ユーロ円でトレンドを形成しているのが確認できます。このような場合は、ドル円で取引を行うよりもクロス円で取引を行った方が方向感が出やすく、値幅を狙うことができます。
逆にドルインデックスとドル円の動きが同じ方向を向いている場合は、ユーロ円は方向感が読みにくい動きになっています。よってこの場合は、ユーロ円の取引を行うよりもドル円の取引を行った方が、方向感が読みやすい場合が多くなります。
このように、ドルインデックスをチェックすると通貨ペアの選択する際に役立つほか、使い方次第では普段の分析に一工夫加えることができ、より深い相場分析ができるようになるかもしれません。TradingView(トレーディングビュー)でドルインデックスチャートを表示する方法
TradingViewでドルインデックスチャートを表示する方法を紹介します。
まずはじめに、チャート左上のシンボル検索をクリックします。ポップアップが出てくるので、検索ボックスに「DXY」と入力して、シンボルを選択すれば完了です。
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