TradingView(トレーディングビュー)でチャートパターン「ヘッドアンドショルダー」を設定する方法
ヘッドアンドショルダーとは、三つの高値(山)と二つの安値(谷)で形成され、真ん中の山が一番高くなるチャートパターンのことです。
本記事では、ヘッドアンドショルダーの基本や、TradingViewでチャートパターン「ヘッドアンドショルダー」を設定する方法(上位の有料プランに対応)を詳しく紹介します。
目次
- 1.ヘッドアンドショルダーとは
- 2.ヘッドアンドショルダーをチャートに追加する方法
- 3.ヘッドアンドショルダーの設定画面の使用方法
- 4.【まとめ】TradingView(トレーディングビュー)でチャートパターン「ヘッドアンドショルダー」を設定する方法
ヘッドアンドショルダーとは
ヘッドアンドショルダーとは、三つの高値(山)と二つの安値(谷)で形成され、真ん中の山が一番高くなるチャートパターンのことです。
このチャートパターンと反対の性質を持つのが、逆ヘッドアンドショルダーです。
ヘッドアンドショルダーは「ヘッドアンドショルダーズ・トップ」「三尊天井(さんぞんてんじょう)」、逆ヘッドアンドショルダーは「ヘッドアンドショルダーズ・ボトム」「逆三尊(ぎゃくさんぞん)」と呼ばれる場合もあります。
それぞれ詳しく解説します。
- ・ヘッドアンドショルダーズ・トップ(三尊天井)
- ・ヘッドアンドショルダーズ・ボトム(逆三尊)
ヘッドアンドショルダーズ・トップ(三尊天井)
ヘッドアンドショルダーズ・トップは、三つの高値(山)と二つの安値(谷)で構成されるチャートパターンのことで、中央の山が最も高く、これを「頭部(ヘッド)」、左右の山を「肩(ショルダー)」に見立てた形状のことを指します。
ヘッドアンドショルダーズ・トップは、主に高値圏で出現します。
谷にあたる安値を結んだネックラインを下抜けると下落トレンドへの転換を示唆し、売りを仕掛けるポイントとなります。
ヘッドアンドショルダーズ・ボトム(逆三尊)
ヘッドアンドショルダーズ・ボトムとは、三つの安値で構成され、その内の中央が左右よりも低い水準のパターンのことで、ヘッドアンドショルダーズ・トップを反転させた形状を指します。
ヘッドアンドショルダーズ・ボトムは、主に安値圏で出現します。
山にあたる高値を結んだネックラインを上抜けると上昇トレンドへの転換を示唆し、買いを仕掛けるポイントとなります。
ヘッドアンドショルダーをチャートに追加する方法
TradingView(トレーディングビュー)には、チャート上にヘッドアンドショルダーを描画する機能があります(有料プランの「Premium」「Expert」「Ultimate」の機能です)。
TradingViewを立ち上げ、チャート上部のツールバーにある「インジケーター」をクリック、もしくはチャートのローソク足の上で右クリック→「~でインジケーター/ストラテジーを追加」をクリックします。
インジケーターウィンドウが開くので、「テクニカル」→「パターン」から「Head And Shoulders Chart Pattern(ヘッドアンドショルダー・チャートパターン)」をクリックすると、チャートにヘッドアンドショルダーを表示できます。
なお、パターン画面内は「チャートパターン」と「ローソク足パターン」にカテゴリーが分かれており、「Head And Shoulders Chart Pattern(ヘッドアンドショルダー・チャートパターン)」は前者にリストされています。
ヘッドアンドショルダーの設定画面の使用方法
チャートパターンの設定画面は、「表示中のチャートパターンのラベルをダブルクリック」「チャート左上のチャートパターン名をダブルクリック」「チャートパターン名にマウスカーソルを合わせると出てくる歯車の形をした設定アイコンをクリック」のいずれかで表示できます。
他にもやり方はいくつかありますが、簡単なのはこの3つです。
ヘッドアンドショルダーの設定画面は、「パラメーター」「スタイル」「可視性」に分かれており、画面上部のタブで切り替えができます。
全ての設定が完了したら、画面右下の「OK」をクリックしましょう。
なお、「OK」の左側にある「デフォ…」をクリックすると、設定のリセットや設定の保存が可能です。
「パラメーター」の設定内容
「パラメーター」では、表示するヘッドアンドショルダーのパラメーター、目標価格の表示/非表示、ラインや背景、ラベルの色などを設定します。
①Patterns
どのステータスのヘッドアンドショルダーを描画するか設定します。
ステータスは、価格がTarget(予想水準)に到達前の「Awaiting」、価格がTargetに到達済みの「Reached」があります。
デフォルトは「All」です。
- ・All
- ・Awaiting and Reached
- ・Only Awaiting
- ・Last Awaiting
「Last Awaiting」を選択した場合、最も右側からスタートしているAwaitingステータスのヘッドアンドショルダーのみが描画されます。
②Price Targets
どのヘッドアンドショルダーのステータスについて、Targetを描画するか設定します。
デフォルトは「All」です。
- ・All
- ・Only Awaiting
- ・Awaiting and Reached
- ・None
③Trend Height
ヘッドアンドショルダー形成までに必要なトレンドの高さをパーセンテージで設定します。
デフォルトは「50」です。
④In Progress
ヘッドアンドショルダーを形成中の不完全なパターンを検出するかどうかを設定します。
デフォルトは検出する設定です。
⑤Price Line
プライスラインの色や不透明度、種類、太さを変更できます。
⑥Neck line
ネックラインの色や不透明度、種類、太さを変更できます。
⑦Background
ヘッドアンドショルダーの背景色の表示/非表示を設定します。
また、背景の色や不透明度を変更できます。
⑧Labels
ヘッドアンドショルダーのラベル(「Head」「Left Shoulder」「Right Shoulder」)の表示/非表示を設定します。
また、ラベルの色や不透明度を変更できます。
「スタイル」の設定内容
「スタイル」では、ヘッドアンドショルダーのラベル、背景色、ラインの表示/非表示などを設定します。
①Labels
ヘッドアンドショルダーのラベル(「Head」「Left Shoulder」「Right Shoulder」「Target」)の表示/非表示を設定します。
②LineFills
ヘッドアンドショルダーの背景色の表示/非表示を設定します。
③Lines
プライスラインやネックラインなどの表示/非表示を設定します。
④精度
インジケーターの値について、表示する小数点以下の桁数を設定する項目です。
「可視性」の設定内容
「可視性」では、ヘッドアンドショルダーの表示/非表示を時間軸ごとに設定します。
チェックボックスにチェックを入れた時間軸でのみヘッドアンドショルダーが表示される仕組みで、チェックをはずすと非表示に切り替わります。
【まとめ】TradingView(トレーディングビュー)でチャートパターン「ヘッドアンドショルダー」を設定する方法
ヘッドアンドショルダーとは、三つの高値と二つの安値で構成され、中央の高値を「頭部(ヘッド)」、左右の高値を「肩(ショルダー)」に見立てたチャートパターンのことです。
日本では「三尊天井」とも呼ばれ、主に高値圏で出現します。
ネックラインを下抜けると下落トレンドへの転換を示唆します。
一方、逆ヘッドアンドショルダーは正反対の形状で、三つの安値から構成され、「逆三尊」と呼ばれます。
ネックラインを上抜けると上昇トレンドが示唆されます。
TradingView(トレーディングビュー)には、チャート上にヘッドアンドショルダーなどのチャートパターンを描画する機能があります(有料プランの「Premium」「Expert」「Ultimate」の機能です)。
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