TradingView(トレーディングビュー)で平行チャネル・非平行チャネル・フラットトップを引く方法
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平行チャネル
平行チャネルは前回扱ったトレンドラインと平行なラインを同時に引くためのツールです。
トレンドラインを右クリックしてラインを複製し、複製したラインをドラッグ&ドロップで移動させることでも平行チャネルを描画することは出来ますが、専用の平行チャネルを利用すれば簡単に平行チャネルを引くことが出来ますし、平行ラインの中央に補助線(ミッド・ライン)を引くことも出来るので使い勝手も良いでしょう。
トレンドラインの引き方については、以下の記事を参考にしてください。
参考記事:TradingView(トレーディングビュー)の描画ツールで水平線・水平レイ・トレンドラインを引く方法
以下のチャートはGBPJPYの日足に平行チャネルを引いた例です。
1月2日の年初来安値と5月3日安値を結んだサポートラインと平行に、4月29日高値に上側のラインを合わせて平行チャネルを引きました。
現在(2024年)のGBPJPYはこの上昇平行チャネルの中での推移にあると考えられ、またごく短期的にはミッド・ラインがレジスタンスとなりやすいと言えそうです。
非平行チャネルとフラップトップ
非平行チャネルは平行では無いものの高値・安値ともにライン上に乗るウェッジ(くさび)型の準平行チャネルです。
またフラップトップは非平行チャネルのうち、どちらかが水平なウェッジ型のもみあいパターンと言えます。
TradingViewではこれらの2本のラインによる組み合わせのパターンを引くツールがあるのですが、現状では使い勝手が悪く自分の思うような非平行チャネルやフラップトップのパターンを引くにはコツが必要でかなりの時間を要してしまいます。
本来は時間を短縮ためのツールであるべきですが、個人的にはこれらのツールを使うことは現状では全くおすすめできません。
どちらのチャートパターンもラインの複製で簡単に実現できますので、ここではラインの複製を使って非平行チャネルを引く方法を示しておきます。
EURJPY4時間足に非平行チャネルを引いてみましょう。
まずレジスタンスラインを1本引きます。
引いたラインを右クリックして「複製」を選び、チャート上に2本のラインを引いた状態にします。
最初に引いたレジスタンスラインの上側に同じラインが複製されています。
複製されたラインをクリックし、左端の点を非平行チャネルを引きたい起点の安値にドラッグ&ドロップ、次に複製されたラインのもうひとつの点を結びたい安値にドラッグ&ドロップします。
すると以下のような非平行チャネルになるはずです。
多くの方にとって、現状ではラインの複製のほうが平行チャネル以外のパターンを引く場合には楽だと思いますし、平行チャネルのミッドラインが不要な場合には、この複製を使うことで代用可能です。
さらにシンプルには単純にトレンドラインを2本引くという方法もあります。
描画系のツールは使い方がシンプルで自分が引きやすいように引けることが重要だと思いますので、トレンドラインとその複製、平行チャネルの引き方を知っておけば十分ではないでしょうか。
本記事の監修者・山中康司氏
- 1982年慶応義塾大学卒業後、アメリカ銀行に入行。トレーディング業務に従事し、1989年バイスプレジデント。
- 1997年日興証券に移り、1999年日興シティ信託銀行為替資金部次長。
- 2002年金融コンサルティング会社アセンダントを設立、取締役に就任。
- 2019年よりTradingView日本マーケットの責任者。
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