FXのRCIとは?言葉の意味や売買シグナルの見方、使い方などを紹介
1.順位の相関を表す
RCIは、英語で「Rank Correlation Index」と表記し、日本語では「(スピアマンの)順位相関係数」と呼ばれます。その名の通り順位の相関を示すもので、簡単に言うと「一定期間において日付の順位と価格の順位を決め、その相関を表した指標」です。価格変動がどれだけ上昇/下降してきたかを表し、買われ過ぎや売られ過ぎを判断するのに役立ちます。
例えば12というパラメータを採用した場合、過去12期間における価格を高い順に1位から12位まで並べます。日付の順位は、近い順に昨日(1位)から12日前(12位)と並べます。その順位の数値を用いて、所定の計算し(順位の差を2乗するなど、やや複雑なのでここでは割愛します)、RCIを求めます。特徴として、連日終値を更新しながら上昇している場合はRCIが100に、下降している場合はRCIが-100と計算されます。
なお、RCIはMT4/ MT5に標準搭載されていないので、カスタムインジケーターを入手する必要があります。ちなみにOANDAラボでは、「OANDA_RCI」を無料配布(本口座をお持ちの方のみ)しています。
画像1/OANDA_RCI
RCIは2本のラインを表示するのが一般的ですが、「OANDA_RCI」は3本表示であり、短期線、中期線、長期線を用いた分析が可能になります。なおデフォルトでは9期間、26期間、52期間の組み合わせです。
2.RCIの見方と売買シグナル
RCIの基本としては、次のポイントをチェックします。
上昇トレンド | 0~+100%(+ゾーン)を推移 |
---|---|
下降トレンド | 0~-100%(-ゾーン)を推移 |
トレンド転換 | ±100%に近い水準を推移 |
売買シグナル | 0ラインとのクロス |
単純な売買シグナルは、0ラインとのクロスです。RCIが-ゾーンから+ゾーンへクロスすれば上昇トレンド、その逆であれば下降トレンドが発生すると考えられます。画像2では、RCIの短期線(黄色)が0ラインとクロスしたところから上昇トレンドが発生し、その後に中期線(水色)、長期線(緑色)も順にクロスしている様子が見られます。
画像2/0ラインとのクロス
3.ゴールデンクロスとデッドクロス
0ラインとのクロス以外に、RCIを移動平均線に見立てて、短期線が中期線を上抜けるゴールデンクロスで買い、短期線が中期線を下抜けるデッドクロスで売りと考えることもできます。一般的には、-100%~-50%で起きたゴールデンクロス、+50%~+100%で起きたデッドクロスを売買シグナルと見ます。
画像3の赤色で囲んだ局面では、短期線(黄色)が中期線(水色)を上抜くゴールデンクロスが起こり、その後に上昇トレンドが発生している様子を確認できます。
画像3/ゴールデンクロス
監修:山中康司氏
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長く為替トレーディングの第一線で活躍されてきた山中康司(やまなかやすじ)氏監修のもと、RCIの基本的な知識や使い方、トレーディングアイデアなどをご紹介します。またOANDAでは、RCIに関するオリジナルインジケーターを多数提供しています。このオリジナルインジケーターは、OANDAの口座をお持ちのお客様だけがお使いいただけます。
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