ギャンのHiLoアクティベータとは?使い方や取引手法を紹介
同じ期間の高値移動平均線+安値移動平均線を合体
HiLoアクティベータは一本のラインで描かれるテクニカル指標ですが、その中身は高値移動平均線と安値移動平均線の組み合わせです。2本の移動平均線のうち、ローソク足の終値がラインより上にある場合は安値移動平均線、ラインより下にある場合は高値移動平均線が表示されます。
このインジケーターは、著名なトレーダーのW・D・ギャンが開発したものですが、あまり広く知られる存在ではありません。MT4/MT5に標準装備されていないので、カスタムインジケーターを入手する必要があります。
画像1/HiLoアクティベータ
高値移動平均線(赤) 安値移動平均線(緑)
サポートやレジスタンスとして機能
一般的な見方としては、ローソク足とラインの位置関係に注目し、ローソク足>ラインなら上昇トレンド、ローソク足<ラインなら下降トレンドと判断します。また、トレンド発生時にはサポートライン/レジスタンスラインの役割を果たし、レートを跳ね返す働きをする傾向があります。
画像2では高値移動平均線(赤)が上昇を阻む場面、安値移動平均線(緑)が下降を支える場面が見て取れるでしょう。
画像2/サポート/レジスタンスの役割を果たす
使い方としては、エントリーのシグナルではなく、イグジットのシグナルとして利用するのが基本です。高値移動平均線(赤)をローソク足が上抜け=「赤→緑への転換」が起これば売りポジションの仕切り、安値移動平均線(緑)をローソク足が下抜け=「緑→赤への転換」が起これば買いポジションの仕切りと考えることができます。
その性質から、ドテン(決済と同時に反対方向のポジションを保有する)も有効と考えられますが、その場合にはダマシが発生することに注意を払う必要があります。
中長期、短期のHiLoアクティベータを併用する考え方
単一の時間軸だけではなく、上位の時間軸にもHiLoアクティベータを表示して分析することで、優位性の高いトレードが可能になります。例えば日足(上位時間軸)のHiLoアクティベータで上昇トレンドが確認されるときは、1時間足(下位時間軸)では買いでのみトレードする、というフィルターをかけることができます。
ただし、HiLoアクティベータは、エントリーというよりもイグジットのシグナルとして有用なものです。エントリーに関しては、別のテクニカル指標を参考に考える必要があります。
画像3/ 1時間足と日足を併用した考え方
監修:山中康司氏
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