チャートパターンの反転型(リバーサルパターン)
1.天井や大底を示唆
チャート(ローソク足の並び)が一定のパターンを示したときに、その後の値動きを示唆する場合があります。これをチャートパターンと呼びます。チャートパターンにはリバーサルパターン(トレンドが反転するパターン)と、コンティニュエイションパターン(トレンドが継続するパターン)がありますが、ここでは前者を紹介します。
リバーサルパターンは、主に高値圏や安値圏で見られます。これらのパターンが出現したときは、それまでのトレンドが転換する可能性が示唆され、逆張り戦略が有効となります。
V字(逆V字) | アルファベットのV字/逆V字を描くパターン(急落から急上昇/急上昇から急落する形)。 |
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ダブルトップ(ダブルボトム) | アルファベットのM字/W字を描くパターン。同水準の高値/安値を2回つけた後に(二つの山/谷を形成した後に)反転する。 |
トリプルトップ(トリプルボトム) | 同水準の高値/安値を3回つけた後に(三つの山/谷を形成した後に)反転するパターン。 |
ヘッド&ショルダーズ(ヘッド&ショルダーズボトム) | トリプルトップ(トリプルボトム)の変形で、中央の山/谷が抜け出したパターン。三尊天井(逆三尊)とも呼ばれる。 |
ラウンドトップ(ラウンドボトム) | 鋭角な山の形というよりは、丸みを帯びたお椀型を描くパターン。 |
画像1に、主なリバーサルパターンの出現を示しました。大きな局面であれ、小さな局面であれ、トレンドの転換点において、このような形が現れやすいことが分かるでしょう。
画像1/リバーサルパターンの例
2.リバーサルパターンでの値幅観測
ダブルトップ、トリプルトップ、ヘッド&ショルダーズおよびそれらが反転したチャートパターンは、トレンド転換後にどれくらいの値幅を進んでいくか予測することができます。共通してポイントとなるのは、ネックラインです。
画像1のヘッド&ショルダーズで説明すると、左右の山を肩、中央の山を頭部に見立てており、その頭部の首根の水準はネックラインと呼ばれます(この水準をネックラインと呼ぶのは、ダブルトップなど他のパターンでも同じです)。
画像2/ヘッド&ショルダーズの値幅観測
この例の場合、チャートパターンの頂点(A)と、ネックライン(B)までの値幅に注目します。そして、この値幅をBから下にとった箇所(C)が、下落が進行する目標地点となります。
監修:山中康司氏
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