ボリンジャーバンドはトレンドとボラティリティの判断に役立つ
1.値動きの向きと振れ幅が一目で分かる!
ボリンジャーバンドは、値動きに応じて傾きを変える中央の移動平均線、および幅を変化させる上下のバンドにより、トレンドやボラティリティを表します。トレンドとは相場の方向性のことです。これは中央の移動平均線の傾きを見ることで把握できます。
右肩上がりなら上昇トレンド、右肩下がりなら下降トレンド、横ばいならトレンドレスです。またその角度はトレンドの勢いを示し、緩やかなら弱めのトレンド、急なら強めのトレンドだと判断できます。一方のボラティリティとは、値動きの振れ幅(価格変動率)のことです。上下のバンド幅が広いならボラティリティが大きく、狭いならボラティリティが小さいと判断できます。
画像1/ボリンジャーバンドで分かるトレンドとボラティリティ
画像1に示した矢印は、中央の移動平均線の向きに合わせたもので、すなわちトレンドの向きを表します。またAの箇所ではバンド幅が狭く横ばいの推移であること、Bの箇所ではバンド幅が広がって上昇トレンドが発生していることが分かります。
2.ボラティリティの収束と拡散
ボリンジャーバンドのボラティリティを観察すると、バンド幅が狭い状態の後に、バンド幅が広がり、やがてまた狭くなるというサイクルが見られます。このバンド幅が狭い状態を「スクイーズ」(収束)、広い状態を「エクスパンション」(拡散)と呼びます。
スクイーズの後にエクスパンションが発生する局面は、非常に優位性の高いトレードタイミングです。画像2はその典型例です。スクイーズの後にローソク足が1σ、2σを抜け、エクスパンションしながら上方向へトレンドが発生しています。エクスパンションはしばらく続き、これが継続している状態はトレンドも継続していることが分かります。そして、バンド幅が縮小に転じるとトレンドが終焉を迎えます。
画像2/絶好のトレードタイミング
このように、ボリンジャーバンドではバンドの幅を見ることで、トレンドの発生から終焉までを判断することができるようになります。
監修:山中康司氏
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