テクニカル分析解説

ボリンジャーバンドの±1σを使ったトレード手法


1.突き抜けた方向へ順張り


ボリンジャーバンドの開発者であるジョン・ボリンジャーは、中央の移動平均線と±2σの表示を基本としましたが、現在はこれに±1σを加えた5本のラインの組み合わせが一般的に用いられています。±1σを表示することで、次のような売買戦略をとることができます。

       
【±1σを利用したトレード手法】
移動平均線よりも下の水準から+1σに到達したら、順張りで買う
移動平均線よりも上の水準から-1σに到達したら、順張りで売る

この戦略は、価格が±1σに到達した時点で、その方向へのトレンドが発生したものとみなし、順張りでトレードする考え方です。エントリーのタイミングが分かりやすく、初心者でも簡単に実践できるのが魅力です。 利益確定の目標は±2σです。

ボリンジャーバンドでは終値が±2σのバンド内に約95%の確率で収まり、逆にいえば終値が±2σを越える確率は約低いので、欲張らずに±2σに達した時点で利益確定を行います。

画像1/エントリーと利確のポイント

エントリーと利確_g

2.損切りは移動平均線で行う


一方、エントリー後に利確目標の±2σまで到達せず、反転してしまう場合もあります。そのときは、移動平均線まで戻ったところで損切りとします。+1σで仕掛け、±2σで利確、もしくは移動平均線で仕切るという非常にシンプルな手法なので、初心者の方にも実行しやすいものだといえます。ただし、ボラティリティによっては、あまり値幅を稼ぐことができないということに留意する必要があるでしょう。

画像2/損切り

損切り_g

監修:山中康司氏

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