テクニカル分析解説

ボリンジャーバンドとRSIを組み合わせたトレード手法


1.ダイバージェンスがトレンド転換を示唆


トレンド系テクニカル指標のボリンジャーバンドと、オシレーター系テクニカル指標のRSIを組み合わせる方法は、王道的なチャート分析法の一つです。トレンド系は相場の方向性を、オシレーター系は相場の過熱感を示すものですが、これらがお互いの弱点を補い合いダマシを減らした売買サインを得ることができます。

オシレーター系指標を用いる場合は、「ダイバージェンス」によってトレンドの転換を察知することができます。ダイバージェンスとは、ローソク足の値動きが示す方向性と、オシレーター系指標が示す方向性が逆行する現象のことです。この現象が見られたときは相場が転換する(RSIが示す方向へ転換する)傾向があります。

画像1/ボリンジャーバンド(価格)とRSIによるダイバージェンス

ボリンジャーバンド(価格)とRSIによるダイバージェンス

2.ダイバージェンスの判定とトレード方法


ダイバージェンスを確認する際には、まずRSIの方向性から確認します。RSIの谷と谷にラインを引いてから、価格の谷と谷にラインを引き、逆行していれば「買いのダイバージェンス」です。価格が下降しているにもかかわらずRSIが上昇しており、上昇への転換が期待されるので買いエントリーします(画像2の青矢印)。

一方、RSIの山と山にラインを引いてから、価格の山と山にラインを引き、逆行していれば「売りのダイバージェンス」です。価格が上昇しているにもかかわらずRSIが下降しており、下降への転換が期待されるので売りエントリーします(画像2の赤矢印)。

画像2/買いは「谷と谷」、売りは「山と山」

買いは「谷と谷」、売りは「山と山」

ダイバージェンスの判定において、谷と谷、山と山の距離は短くても長くても構いません。ダイバージェンスは頻繁に発生するものではありませんが、確認できた段階でエントリーを行うことで、非常に優位性の高いトレードをすることが可能となります。

監修:山中康司氏

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