ボリンジャーバンドとRCIを組み合わせてバンドウォークを狙う手法
1.RCIでバンドウォークを判定
ボリンジャーバンドはボラティリティの変化を表すテクニカル指標で、トレンドが発生するとバンドウォークという特有のパターンが現れます。これはローソク足が±2σに沿うよう推移し、トレンドの継続を意味するパターンです。ボリンジャーバンドの分析によってトレンドの発生やバンドウォークをうまく察知することができれば、順張りによって大きな利益を得られる可能性が高まります。
とはいえ課題となるのは、ボリンジャーバンドだけでは本当にバンドウォークが発生しているのかどうかを判定しづらいことです。また、バンドウォークが発生していたとしても、それがいつまで続くか分かりません。そうした判断に有用なのが、オシレーター系テクニカル指標のRCIです。ボリンジャーバンドと併用することで、より正確にバンドウォークの状態を把握することができます。
なお、RCIはMT4/MT5には標準搭載されていないので、利用したい場合はカスタムインジケーターを入手する必要があります。
画像1/ボリンジャーバンドとRCI
2.ポイントはRCIの張り付き
RCIは、統計学の「スピアマンの順位相関係数」を応用したテクニカル指標です。正式名称は「Rank Correlation Index」で、その頭文字を取ってRCIと呼ばれています。時間と価格のそれぞれに順位をつけ、その相関を数値として表す指標です。
RCIの値は+100%から-100%の範囲で推移し、0~100%は上昇トレンド、0~-100%は下降トレンド、±100に近いほど相場が過熱していることを示唆します。ある一定期間中に価格がずっと上昇していれば+100%、逆にずっと下降していれば-100%を示し、つまりトレンドが継続している状態では、±100%付近に張り付く傾向があるのです。これが、バンドウォークを判定するのに役立ちます。
バンドウォークの判定では、期間26と期間52の2本のRCIを表示するのがポイントです。2本のRCIの位置に注目し、どちらも+100%付近に張り付いていれば上昇のバンドウォーク、-100%付近に張り付いていれば下降のバンドウォークが発生しているとみなします。
画像2/RCIの張り付き
画像2では、下降トレンドが発生していますが、明確に下げている部分では2本のRCIが-100%に張り付いていることが分かります。ちなみに、ローソク足の終値が2本連続でボリンジャーバンド中央の移動平均線を上抜け/下抜けしたらバンドウォーク終了と判断します(画像2のA、B)。
監修:山中康司氏
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