ボリンジャーバンドを使った順張り戦略、逆張り戦略
1.順張りと逆張りの基本
FXのトレード方法には、「順張り」と「逆張り」の2種類があります。順張りとは、トレンドが継続することを期待して相場の流れと同じ方向のポジションを持つことです。それとは反対に、逆張りではトレンドが反転することを期待して相場の流れと逆方向のポジションを持ちます。
ボリンジャーバンドを用いてそれぞれの戦略を採る場合、ローソク足がバンドに到達した際にトレンドがさらに加速すると予想するのが順張り(画像1のA)、相場が反転すると予想するのが逆張り(画像1のB、C)の考え方です。
とはいえ、ローソク足が±2σに到達したことだけでは、順張りが良いのか、逆張りが良いのか判断するのは難しいところなので、ここにバンドの幅が変化する性質を加えて考えるのが王道です。つまり、スクイーズ(収束)とエクスパンション(拡散)を繰り返す性質を、トレードの判断に利用します。
画像1/順張りと逆張り
2.エクスパンションで順張り
ボリンジャーバンドの開発者であるジョン・ボリンジャーは、基本戦略として順張りを推奨しています。順張りを仕掛けるのは、スクイーズした状況からローソク足が±1σ、±2σを超え、エクスパンションが始まったタイミングです。このスクイーズからエクスパンションする局面で順張りすると、その後に発生するトレンドの大きな値幅が狙えます。
エクスパンションをきっかけにトレンドが発生した後は、ローソク足が±2σに沿うよう推移するバンドウォークの動きが見せることがあります。これはトレンド続伸を示唆するので、その状態が継続する限りは利益の拡大に期待が持てます。
画像2/順張りのタイミング(スクイーズからのエクスパンション)
3.エクスパンションの縮小で逆張り
スクイーズからエクスパンションするタイミングが順張りの狙い目となる一方、エクスパンションが縮小に向かうタイミングは順張りの決済、あるいは逆張りの新規エントリーが狙えます。エクスパンションの縮小を判断するポイントは、ローソク足の推移とは反対側のバンドを見ることです。その向きが逆に変わるときを、ポジション決済や逆張りのタイミングと考えます。画像3ではAの箇所でローソク足とは反対側のバンドが方向を変え、同時に上昇トレンドが下降に転換していることが分かるでしょう。
画像3/ローソク足の推移とは反対側のバンドに注目
監修:山中康司氏
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