株式の基礎

テンバガーとは|意味や達成銘柄の特徴をわかりやすく解説


テンバガーとは、株式市場において株価が10倍以上に成長する現象、または成長した銘柄のことです。

本記事では、テンバガーの意味や達成銘柄の特徴などをわかりやすく解説します。

※OANDA証券では株式取引をサービスとして提供していません。本記事は株式取引に関する一般的な知識を提供することを目的としています。

テンバガーとは

テンバガーの意味や語源について解説します。

  • ・意味
  • ・語源

意味

テンバガーとは、株式市場において株価が10倍以上に成長する現象、または成長した銘柄のことです。

また、将来的に10倍以上に成長しそうな銘柄を指す場合もあります。

英語で「ten-bagger」と表記し、それを日本語でカナ表記にしたのがテンバガーです。

語源

テンバガーの語源は、野球のスラングの1つであるバガー(bagger)といわれています。

バガーは「塁打」を意味し、1試合で10塁打(テンバガー)を記録するような強打者になぞらえて、株価が10倍以上に成長する現象やその銘柄をテンバガーと呼ぶようになりました。

テンバガーを達成した銘柄

ここでは、過去にテンバガーを達成した米国銘柄と日本銘柄を紹介します。

ここで挙げたのはほんの一例で、歴史をさかのぼるとこれまでに数多くの企業がテンバガーを達成しています。

・過去にテンバガーを達成した米国の銘柄
銘柄 ティッカー セクター
アマゾン AMZN 一般消費財
アップル AAPL 情報技術
アルファベットA(Google) GOOGL コミュニケーション・サービス
エヌビディア NVDA 情報技術
テスラ TSLA 一般消費財
メタ・プラットフォームズ(旧フェイスブック) META コミュニケーション・サービス
マイクロソフト MSFT 情報技術
ネットフリックス NFLX コミュニケーション・サービス
スーパー・マイクロ・コンピューター SMCI 情報技術
ショッピファイ SHOP 情報技術

米国市場では、いわゆるマグニフィセント・セブンをはじめとする巨大企業は軒並みテンバガーを達成しています。

世界最大規模を誇る米国の株式市場は数多くの有力企業が上場しており、大化けするテンバガー候補を見つけやすい環境といえます。

・過去にテンバガーを達成した日本の銘柄
銘柄名 証券コード 業種
ファーストリテイリング 9983 小売業
ソフトバンクグループ 9984 情報・通信業
LINEヤフー(旧ヤフー) 4689 情報・通信業
ニトリホールディングス 9843 小売業
ガンホー・オンライン・エンターテイメント 3765 情報・通信業
ワークマン 7564 小売業
さくらインターネット 3778 情報・通信業
レーザーテック 6920 電気機器
神戸物産 3038 卸売業
オリエンタルランド 4661 サービス業

米株市場ほど多くはないものの、日本の株式市場でもテンバガーを達成した銘柄はいくつも存在します。

さまざまな業種からテンバガー銘柄が生まれています。

テンバガー銘柄の特徴

過去にテンバガーを達成した銘柄には、以下のような特徴があります。

  • ・時価総額が小さい低位株
  • ・時流に乗ったビジネスを展開

時価総額が小さい低位株

テンバガーは時価総額(株価×発行済み株式総数)が小さく、価格水準が低い低位株の銘柄で発生しやすい傾向があります。

このような銘柄はもともと株価が低く上昇余地があり、投資家の買いが集中すると急騰しやすいと考えられます。

時流に乗ったビジネスを展開

時流に乗って新しいビジネスを展開している企業の銘柄が、テンバガーを達成することが多いです。

例えば、インターネットが一般に普及して以来、その潮流に乗ったIT系のベンチャー企業やスタートアップ企業が急成長を遂げるケースが目立ち、テンバガー銘柄がいくつも誕生しました。

近年では、半導体や生成AI関連企業が注目を集めており、さらなる成長が期待されます。

テンバガーに関する注意点

テンバガーを狙う際は、以下の2点に注意する必要があります。

  • ・想定より時間がかかることがある
  • ・逆テンバガーに気をつける

想定より時間がかかることがある

テンバガーと聞くと、短期間で株価が爆発的に上昇するイメージを持ちがちですが、株価が10倍以上になるまでには数年以上の時間を要する場合もあります。

株価がなかなか上昇しないからといってすぐ諦めるのではなく、根気よく待ち続けることもテンバガーを狙う上で重要だと考えられます。

逆テンバガーに気をつける

株式投資では、自分の想定とは異なり、株価の下落が続いて逆テンバガーとなる可能性もあるので注意が必要です。

逆テンバガーとは、株価が10分の1以下まで下落する現象、または下落した銘柄を指します。

そのような最悪の状況になる前に、損切りをするなどの対策が重要です。

テンバガーに関するQ&A

テンバガーに関して、よくある質問は以下の通りです。

  • ・日本の株式市場でテンバガーを達成する確率は?
  • ・株価が100倍になることはありますか?

日本の株式市場でテンバガーを達成する確率は?

東京証券取引所に上場する企業は約4,000社あり、その中でテンバガーを達成する銘柄は年間で見ると数銘柄です。

仮に1年間で9銘柄がテンバガーを達成したとしても、その確率は0.25%にも満たないことがわかります。

テンバガー狙いは投資家にとって夢のある戦略ですが、大化けする銘柄を予想するのは難しく、過度な期待は禁物です。

株価が100倍になることはありますか?

テンバガーを通り越し、50倍、100倍となる銘柄も存在します。

一般的に、100倍以上の成長を達成した銘柄は「100倍株」と呼ばれます。

例えば、日本株では過去にファーストリテイリングやソフトバンクグループ、LINEヤフー(旧ヤフー)などが100倍以上の成長を記録しています。

【まとめ】テンバガーとは|意味や達成銘柄の特徴をわかりやすく解説

テンバガーとは、株式市場において株価が10倍以上に成長する現象、または成長した銘柄のことです。

また、将来的に10倍以上に成長しそうな銘柄を指す場合もあります。

時価総額が小さい低位株や、時流に乗ったビジネスを展開する企業の銘柄が、テンバガーを達成しやすい傾向にあります。

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