株式の基礎

インデックスファンドとは|意味・メリット・デメリットなどをわかりやすく解説


インデックスファンドとは、目標とする指標(ベンチマーク)に連動した成果を目指す投資信託のことです。

本記事では、インデックスファンドの意味やメリット・デメリットなどをわかりやすく解説します。

※OANDA証券では投資信託取引をサービスとして提供していません。本記事は投資信託取引に関する一般的な知識を提供することを目的としています。

インデックスファンドとは

ここではインデックスファンドとは何かを、以下の内容に分けて解説します。

  • ・意味
  • ・アクティブファンドとの違い

意味

インデックスファンドとは、目標とする指標(ベンチマーク)に連動した成果を目指す投資信託のことです。

「インデックス」は指標、「ファンド」は投資信託を意味しています。

一般的に、NYダウ日経平均株価などの株価指数がベンチマークとなり、その値動きに連動するように銘柄が組み入れられます。

ローリスク・ローリターンを追求する性質から、パッシブファンド(passive=消極的、受け身)と呼ばれることもあります。

アクティブファンドとの違い

アクティブファンドとは「専門家(ファンドマネージャー)の判断によって投資を行い、ベンチマークを上回る成果を目指すファンド」のことです。

一般的なインデックスファンドとアクティブファンドの違いは、以下通りです。

インデックスファンド アクティブファンド
組み入れる銘柄 ベンチマークと概ね同じ構成 分析や調査を通じて厳選
運用の目標 ベンチマークに連動 ベンチマークを上回る
手数料 比較的低い傾向 比較的高い傾向

インデックスファンドの代表例

ここでは主な指標(ベンチマーク)と、インデックスファンドの代表例を紹介します。

指標(ベンチマーク) 内容 インデックスファンドの代表例
日経平均株価
(日経225)
東証プライム上場企業の
中から選定された225銘柄
SMT 日経225インデックス・オープン
など
東証株価指数
(TOPIX)
東証プライム
上場企業の全銘柄
eMAXIS Slim 国内株式
(TOPIX)
など
S&P500
(米国500株価指数)
米国株式市場の
代表的な500銘柄
eMAXIS S&P500クオリティ
高配当インデックス
など
NYダウ
(ダウ平均株価)
ニューヨーク証券取引所とNASDAQ市場の上場企業から
選定された30銘柄
eMAXIS NYダウインデックス
など
NASDAQ(ナスダック)
総合指数
NASDAQ市場に上場する
すべての株式銘柄
eMAXIS NASDAQ100インデックス
など
MSCI ACWI指数 先進国23カ国&新興国24カ国の 大型株・中型株のうち、 最も時価総額が大きい約2,700銘柄 eMAXIS Slim 全世界株式
(除く日本)
など
NOMURA-BPI
総合指数
日本の公社債市場の動向を表す指数 eMAXIS Slim 国内債券インデックス
など

インデックスには、S&P500(米国500株価指数)や日経平均株価(日経225)といった株式指数や、NOMURA-BPI総合指数などの債券指数が存在します。

インデックスファンドのメリット

インデックスファンドのメリットは、以下の通りです。

  • ・運用コストが安い
  • ・分散投資になる
  • ・値動きが比較的わかりやすい

運用コストが安い

インデックスファンドは、信託報酬や販売手数料などの運用コストが安いというメリットがあります。

高いリターンを目指すアクティブファンドの場合、専門家(ファンドマネージャー)が綿密に分析・調査を行うため、運用コストが高くなる傾向があります。

分散投資になる

インデックスファンドは一般的に、対象の指数を構成する多数の銘柄にまとめて投資を行います。

例えばS&P500のインデックスファンドであれば、同指数に含まれる銘柄に投資するなどのパターンが見られます。

1つのインデックスファンドを運用すること自体が、分散投資を意味します。

分散投資では、特定の銘柄が下落した場合にも、他の銘柄の上昇でカバーできる可能性があり、価格変動リスクを抑えやすくなります。

値動きが比較的わかりやすい

インデックスファンドは日経平均株価S&P500などの指数と連動するように運用されています。

そのため、値動きが対象の指数とほぼ同じであり、投資初心者でも値動きが比較的わかりやすいことが利点です。

インデックスファンドのデメリット

インデックスファンドのデメリットは、以下の通りです。

  • ・大きな利益が狙いにくい
  • ・元本割れの可能性がある

大きな利益が狙いにくい

インデックスファンドは多数の銘柄に分散投資を行うので、短期間で大きな利益を狙うことは難しい点が挙げられます。

投資信託で短期的に大きな利益を狙いたい場合は、ハイリターンを追及する商品を選ぶ必要があります。

元本割れの可能性がある

インデックスファンドにも、通常の投資や投資信託と同様、元本割れのリスクがあります。

とはいえ、日本株、米国株などの主要株価指数は、長期的に上昇傾向です。

短期的な変動には動じず、長期的な視点を持って投資することが重要です。

インデックスファンドに関するQ&A

インデックスファンドに関してよくある質問は、以下の通りです。

  • ・インデックスファンドと投資信託との違いは何ですか?
  • ・インデックスファンドと積み立てNISAとの違いは何ですか?

インデックスファンドと投資信託との違いは何ですか?

インデックスファンドは投資信託の一種です。

投資信託とは「投資家から集めた資金を専門家が投資・運用する制度、または商品」のことです。

投資信託は、ベンチマークに連動した成果を目指すインデックスファンドと、ベンチマーク以上の成果を目指すアクティブファンドに大別されます。

インデックスファンドと積み立てNISAとの違いは何ですか?

積立NISA(つみたてNISA)とは、少額の投資に対する非課税制度のことです。

通常、インデックスファンドで得た利益に対して約20%の税金がかかりますが、積立NISAの枠内でインデックスファンドを運用していれば、非課税となります(※条件や上限あり)。

【まとめ】インデックスファンドとは|意味・メリット・デメリットなどをわかりやすく解説

インデックスファンドとは、目標とする指標(ベンチマーク)に連動した成果を目指す投資信託(ファンド)です。

「運用コストが安い、リスクを抑えやすい」などのメリットがある反面、「大きな利益を狙いにくい、元本割れの可能性もある」などのデメリットが存在します。

OANDA証券ではインデックスファンドの取引サービスを提供していませんが、より少額から始められるFXCFD取引ができます。

FXやCFD取引はレバレッジが利用できたり、24時間取引が可能であるなど、投資信託投資とは異なる魅力があります。

OANDA証券での取引に興味をお持ちいただけた方は、以下のボタンから口座開設をご検討ください。

口座開設ボタン


本ホームページに掲載されている事項は、投資判断の参考となる情報の提供を目的としたものであり、投資の勧誘を目的としたものではありません。投資方針、投資タイミング等は、ご自身の責任において判断してください。本サービスの情報に基づいて行った取引のいかなる損失についても、当社は一切の責を負いかねますのでご了承ください。また、当社は、当該情報の正確性および完全性を保証または約束するものでなく、今後、予告なしに内容を変更または廃止する場合があります。なお、当該情報の欠落・誤謬等につきましてもその責を負いかねますのでご了承ください。

この記事をシェアする

ホーム » 株式の基礎 » インデックスファンドとは|意味・メリット・デメリットなどをわかりやすく解説