株式の基礎

配当金とは|初心者向けに受け取り方や銘柄選びのコツなどをわかりやすく解説


配当金とは「企業が利益の一部を株主に還元するお金」のことです。

本記事では、投資初心者の方向けに、配当金の意味や受け取り方、銘柄選びのコツなどをわかりやすく解説します。

※OANDA証券では株式取引をサービスとして提供していません。
本記事は株式取引に関する一般的な知識を提供することを目的としています。

配当金とは

ここでは配当金とは何かを、以下の内容に分けて解説します。

  • ・意味
  • ・配当利回りとは
  • ・配当金と分配金の違い

意味

配当金とは「企業が利益の一部を株主に還元するお金」のことです。

投資家は持ち株数に応じて配当金を受け取れます。

配当金は全ての企業が出すわけではなく、配当金を出さない「無配」の企業も存在します。

また、企業の業績によって配当金額が増えることを「増配」といい、逆に配当金額が減ることを「減配」といいます。

業績が良い企業は、数期続けて増配することがあり、これを「連続増配」といいます。

配当利回りとは

配当利回りとは、株価に対する1株あたりの配当金の割合のことです。

一般的な配当利回りの計算方法(計算式)は、以下の通りです。

配当利回りの計算式

例えば、株価が1,000円で、1株あたりの配当金が30円の場合、30÷1,000×100=3%と計算されます。

一般的に配当利回りの高い株式のことを、「高配当株」と呼びます。

配当金と分配金の違い

配当金は「株式会社の事業から出た利益」を投資家(株主)に還元します。

分配金は「投資信託(ファンド)の運用から出た利益」を投資家に還元します。

どちらも「利益を投資家に還元する」という点は共通していますが、支払元が異なります。

配当金の受取方法

ここでは、配当金の受取方法について解説します。

  • ・権利確定日と受取日
  • ・受取方法の選択

権利確定日と受取日

配当金を受け取るには「権利確定日」に、対象の株式を保有している必要があります。

権利確定日に株式を保有しているためには、その2営業日前の「権利付き最終日」までに、株式を購入する必要があります。

この条件を満たせば「受取日」に配当金を受け取ることができます。

なお、1営業日前(権利付き最終日の翌日)は「権利落ち日」といいます。

例えば、30日(月)が権利確定日の場合、直前のカレンダーは以下のようになります。

26日(木) 権利付き最終日
27日(金) 権利落ち日
28日(土) 非営業日
29日(日) 非営業日
30日(月) 権利確定日

受取方法の選択

配当金の受取方法は、主に以下の4通りです。

受取方式 内容
①:株式数比例配分方式 全ての銘柄の配当金が、それぞれの証券会社の口座に振り込まれる
②:登録配当金受領口座方式 全ての銘柄の配当金を、1つの銀行口座で振込で受け取る
③:個別銘柄指定方式 銘柄ごとに銀行口座を指定し、振込で受け取る
④:配当金領収証方式 郵便局等の金融機関で、現金によって受け取る

①の「株式数比例配分方式」は、同じX社の株式を証券会社A社・B社の両方で保有している場合、A社とB社それぞれの証券口座で、持ち株数に応じた配当金を受け取れます。

なお、NISA口座の場合、配当金が非課税(※上限あり)になります。

②の「登録配当金受領口座方式」は、複数の証券会社で株式を保有しているとしても、全て同じ銀行口座で配当金を受け取ります。

③の「個別銘柄指定方式」は「単純取次方式」と呼ばれることもあります。

④の「配当金領収証方式」は従来では主流の方法でしたが、現在は株式の電子化が進み、①~③の方法で受け取る投資家が多い傾向にあります。

配当利回りが高い銘柄を選ぶコツ

配当利回りが高い銘柄を選ぶコツは、以下の通りです。

  • ・配当金利回りの見方
  • ・スクリーニングを活用する

配当利回りの見方

上述の通り、配当利回りとは「株価に対する1株あたりの配当金の割合」のことです。

配当利回りを見れば、1年間に何%の利益を得られるかがわかります。

例えば、配当利回りが3%で株価が1,000円の場合、1株保有なら年間30円、1,000株保有なら年間3万円の配当金を受け取れます。

銘柄ごとの利回りは、証券会社や企業のホームページで確認できます。

なお、配当利回りが高い企業が無条件に良い企業というわけではないので、注意が必要です。

スクリーニングを活用する

証券会社によっては、銘柄スクリーニングのツールを提供しています。

スクリーニングとは、「条件に合った銘柄を絞り込む作業や機能」のことです。

この機能は、様々な条件での絞り込みが可能であり、指標を用いることもできます。

例えば「配当利回り3%以上」という条件に加えて、「PER(株価収益率)5倍以上」などの銘柄を絞り込むことができます。

配当金に関するQ&A

配当金に関してよくある質問は、以下の通りです。

  • ・配当金はいつ受け取れますか?
  • ・配当金(配当所得)に税金はかかりますか?
  • ・株式分割すると配当金はどうなりますか?
  • ・配当性向とは何ですか?

配当金はいつ受け取れますか?

配当金を受け取れる日は、企業ごとに異なりますが、権利確定日から数ヶ月後が一般的です。

具体的な支払いの日程は、各企業による決算短信の「配当金支払開始予定日」などの項目で確認できます。

配当金(配当所得)に税金はかかりますか?

配当金(配当所得)は総合課税の対象となります。

配当所得は支払われるときに源泉徴収されます(20.315%:所得税・復興特別所得税15.315%+住民税5%)。

なお、NISA口座で購入した上場株式の配当金は非課税です(※上限あり)。

株式分割すると配当金はどうなりますか?

株式分割をしても、配当金の金額は原則変わりません。

例えば、株式を2分割すると1株あたりの配当金は半額になりますが、保有株式の数は2倍になるため、配当金の総額は変わらないことになります。

しかし、例外として株式分割をしつつも配当金を維持する場合があり、このときは「実質増配」となります。

配当性向とは何ですか?

配当性向とは「利益に占める配当金の割合」のことを指します。

例えば、利益の半分を配当金として支払った場合、配当性向は50%となります。

配当性向が高い企業は、株主に還元するお金を多く、社内に残すお金(内部留保)を少なくしていることを意味します。

企業の成熟度や、将来の事業計画によって、株主還元と内部留保の優先度は異なるため、一概に配当性向が高ければ良いということでもありません。

【まとめ】配当金とは|初心者向けに受け取り方や銘柄選びのコツなどをわかりやすく解説

株式投資における配当金とは「企業が利益の一部を株主に還元するお金」のことです。

配当金を受け取るには「権利確定日」に株式を保有している必要があり、株式を保有し続けることで持ち株数に応じた配当金を継続して受け取れます。

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