世界の“多数派”についていく「事実」を見てから動くFXトレード
多数派の波に乗るために
本書は、上下のいずれに振れるかを予想するのではなく、大きな流れで方向感がしっかりと出てきた後に短い時間の足でトレンド方向へのエントリーポイントを探っていくというものです。
紹介されているトレードの手法は1時間足でトレンドを確認し、5分足でエントリーポイントを探していくという手法ですが、使用するインジケーター等は特殊なものは使用せずに高値、安値のライン(水平線)、移動平均線、トレンドライン、一目均衡表の雲、ボリンジャーバンド、RSIといったメジャーなインジケーターを用いて相場を分析を行います。
トレードに少し慣れ始めた人が見ると、目新しいインジケーターを使っていないため、もの足りなさを感じるかもしれませんが、読み進めるうちに、主要なものを使うことで多くのトレーダーを同じものを見ることができることや、トレンドの真ん中を取りに行くのにはメジャーなインジケーターの動きのみで十分であるというということを理解するとができると思います。
多数のチャートを用いて実際の相場ではどのように分析を行い、エントリー、決済をすべきかを説明しているので、参考になると思います。
内容を一通り理解した後に実際のチャートに当てはめながらできるだけ多くのチャートで検証してみるといいと思います。
検証することで実際の価格の動きに対し、どのように対応すればいいかのイメージがわきやすいと思います。
【使用する分析ツールはお馴染みのものばかり】
メンタルの重要性を確認
本書ではメンタルの変化がいかにトレードにマイナスに作用するか、メンタルをどのように整えていくか、メンタルの状態をどのように確認すべきか、さらにはどのようにしてメンタルを鍛えていくかなどメンタルに関しても詳しく説明しています。
メンタルによる悪影響を排除したいのであれば、「自動売買を行えばよいのでは?」と考えてしまいがちですが、相場には様々な変動要因があり、トレードをするかしないかについての最終判断については、裁量で行った方が良い場合も多く、どちらが良いかの判断は難しいと思います。
裁量で最終判断を行うかの判断をする場合は相場の状況を確認しながら行うことができるというメリットがある反面で、トレードに不慣れな初心者はもちろん、ある程度のトレード経験のある方でも、気持ちの乱れから、トレードの判断を誤ってしまうというリスクがあります。
このため、裁量でトレードを行う場合はしっかりとこのメンタル面への対策を行う必要があります。
感情に振り回されて失敗したことがあるというトレーダーは多いと思いますが、しっかりと対策を行っているというトレーダーそれほど多くないかもしれません。
メンタル面に関して不安のある方は本書を一度チェックしてみると良さそうです。
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