経済理論の終焉 金融危機はこうして起こる・FX/CFD中級者向け書籍

経済理論の終焉 金融危機はこうして起こる・FX/CFD中級者向け書籍

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経済理論の終焉
金融危機はこうして起こる

不確実な未来に柔軟に対応するために


この書籍はリーマンショックを予言したといわれるリチャード・ブックステーバーにより執筆された書籍です。投資銀行などのリスクマネージャーとして、様々な金融危機と対峙してきた著者の経験に基づく理論を紹介しています。

これまでの経済理論では金融危機に対応することは難しく、筆者の考えるエージェントベース経済学という手法を提案しています。下の図のような図を用いて現在の金融システムの構造を詳しく説明した後に、リーマンショックなどの金融危機がどのようにして起こったかについても詳しく解説しています。

一つずつ歯車が狂っていき、大きな金融ショックに至った経緯を理解することができます。100年に一度といわれる大きなショックであるため、生きているうちに同等のショックが起こる可能性は少ないかもしれませんが、どのようにして起こったかを理解していると、今後起こりうるショックを予想する上で参考になるかもしれません。全く同じことが起こるということはありませんが、一つの綻びが、次にどのように発展していくかを考える癖をつけておくと、大きなチャンスに巡り会うことができるかもしれません。


【本書より転載】


バックテストについても考えさせられる!?


本書では触れていませんが、FX市場で考えると、自動売買プログラムのバックテストについて考えさせられる人もいるかもしれません。バックテストは通常、過去のデータを用いて行うものですが、近い値動きのパターンとなることはありますが、完全一致となることはありえないため、最適化はあまり効果がないと考える人も多く、パンローリング書籍「システマティックトレード」で紹介されているようにデータよりもアイデアを重視したシステムトレードを行う人もいます。

また、相場の性質も技術の進歩に併せて、刻一刻と進化しています。

例えば、インターネットが普及する前の電話などで取引を行なっていた市場からコンピューターを用いた電子取引が中心の市場になり、現在ではコンピューターによる自動の売買が世界中で飛び交っており、しばしば小さなショックを起こしています。

投資手法も古典的なテクニカル分析に基づく手法だけでなく、様々な情報を元に売買するシステムも出てきており、将来的には古典的なテクニカル手法があまり意味を持たなくなる時代がくるかもしれません。




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