◾️目次
監修者まえがき
序文
まえがき
謝辞
はじめに
第1章 びっくりするような大きな利益を求めて
第2章 明るい未来
第3章 31階への旅
第4章 明るい2つの会話
第5章 教訓を学ぶ
第6章 悪い展開
第7章 悪夢から目覚める努力
第8章 チャーリー・フランク、USナショナルバンクへ行く
第9章 新しい人生設計
第10章 チャーリー・フランク、師匠に出会う
第11章 すべてを白状する
第12章 物事は見かけによらない
第13章 ジョージ・シスラーの過去
第14章 振り出しに戻る
第15章 ウィンクルシュタインとの朝食
第16章 すべての始まりに戻る
第17章 検証
第18章 宿題
第19章 チーム・ベインズ始動
第20章 研究結果の報告
第21章 実践再び
第22章 31階へ戻る
第23章 ツケの清算
エピローグ
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■監修者まえがき
私が最初にFXトレーディングに対して興味を持つようになったのは2007年の秋でした。そのときの私は、トレードで生計を立てるために一体何が必要かということについてまったくく分からない状態でした。
最初の数回のトレードでは、一時的に利益が出ていました。しかしその後、最初の負けトレードを経験するまでにほとんど時間はかかりませんでした。
それは非常に怖い体験でした。つまり、もしトレードについて教えてくれる人を見つけられなければ、自分は絶対にプロのトレーダーになるという夢をかなえられないのはもちろんのこと、いずれはトレードで資産をすべて失ってしまうことになるだろうということが分かったからです。
そこで必要な知識を得るためにまず、いつものようにアマゾンのウエブサイトにアクセスし、トレード関連の書籍のカスタマーレビューを参考にしながらリサーチをしていたところ、FXトレードの初心者ならまず最初に読むべき本として、非常に多くの読者が勧めていたのが本書の『Adventures of a Currency Trader』でした。
私は早速、『Adventures of a Currency Trader』を購入しました。そしてページを開いて読み始めてすぐに、私はハリー・ベインズの世界に一気に引き込まれ、トレードで生計を立てるというハリーの挑戦と成功までの冒険の旅へと出発しました。 本書のなかのハリーに自分が重なり、私が実際のトレードでした失敗とまったく同じ失敗をハリーがしていることに驚きました。この本を読むことで、トレードとは一体何なのか、またトレーダーとして成功するためには何が必要なのかについての真実を垣間見ることができました。
そして何よりも、この本は、私がロブ・ブッカーの生徒となってロブの教えを学ぶという決断をするきっかけとなったものです。その数年後には、ロブのユニークな手法とテクニックを日本のトレーダーたちに紹介するという目的のため、ロブと一緒に Rob Booker Japan(https://www.robbooker.co.jp)を設立するに至ったのでした。
みなさんがこの本を読んで、私が初めてこの本を手に取ったときと同じような感激を体験していただけることを、そしてハリー・ベインズとハーベイ・ウィンケルシュタインと一緒に、トレーディングにおいてさらに高い次元へと到達するために必要なことをみなさん自身が発見できることを心から願っています。
ハッピートレーディング!
ブラッドリー・フリード
■序文
トレードの技術は過去10年で急速に進歩した。もはや為替を取引するのに銀行で働く必要もなければ、インテル株を買いたかっただけなのに仲買人からファイザー株が上昇する理由を一方的に聞かされることもない。近ごろは自宅のコンピューターですべてができてしまう。この自立と自由の概念こそが、大勢の人々をトレード市場へといざなっている。
「9割のトレーダーが最初の1年以内に破産する」という古くからある統計は――そう、数字に多少のずれはあるにせよ、まだ生きている。だがロブ・ブッカーは自身の使命として、必ずしもそうならないことを証明してきた。彼は世界中に見習いトレーダーのネットワークを築き、集中力と規律さえあれば成功するトレーダーになれるということを教えてきた。システム自体は二束三文でも(なかには3000ドルするものもあるが)、雑念を取り払うことのできる規律あるトレーダーだけがシステムを使ってお金を稼げるようになるのだ。
トレードで生計を立てる方法や、トレードを通して自由を手に入れる方法を教える本、講座、講義、セミナー、オンラインセミナーなどが市場にはあふれかえっている。問題は、そういったものを提供している専門家たちがみんな躍起になって自分の方法こそが最高で、おそらく唯一有効なトレードシステムだと証明しようといる点だ。ロブは「トレードという難題を解く最も重要な鍵はシステムにあらず」ということを教えてくれる。最も重要な鍵は、自分が何を探しているのかを明確に理解し、それが現れるまで我慢強く待ち(あるいはイラ立ちながら待ち――実際に待ちさえすればどちらでもいい)、そしてそれに飛びつく能力である。そしてこれを何度も繰り返し行う能力である。
トレードは退屈でちゃぶつくことがある。だがトレードとはお金を稼ぐことであって、楽しむことではない。またトレードとはお金を稼ぐことであって、正しくあろうとしたり賢くあることではない。さらに、トレードとは取引をすることですらないのだ。トレードとは、われわれが望む自由を買うためにお金を稼ぐことにすぎない。この自由を手に入れて初めて、楽しみが生まれる。自由は結果として手に入るものだ。努力、規律、集中力――これらはすべて手段である。下手で使い古された決まり文句のように聞こえるが、それが真実であることに変わりはない。その真実を見失い、自分が天才トレーダーかのような気になり始めると、人は失敗してしまう。まるで、金脈のほんの一歩手前で掘るのをあきらめてしまう金鉱採掘者の物語のように、大勢の人が途中であきらめてしまうのだ。
ロブにはこれまでいろいろと助けられてきたが、そのなかでも特に大切なことがある。それは、私が損失を出して財政的にトレード以外のことをしなければいけなくなりそうだったとき、私があきらめないように助けてくれたことだ。彼のおかげで私は立ち直り、成功するトレーダーになるという強い姿勢を再認識し、そして長い道のりで成功するための土台を築いて再出発できた(感謝しているぞ、ロブ)。
本書のなかでロブは、トレーダー人生の浮き沈み、われわれが望む自由を得るために多くの者が直面する葛藤、そしてついには成功するという開放感を、ハリー・ベインズの物語を通して探っていく。 本書は一風変わった形式で書かれているが、考えさせられる深いテーマをトレーダーに示してくれる――トレードの基準となる土台と、だれもが共感できる手本というものを。
2006年8月 南太平洋にて
マクスウェル・フォックス(為替トレーダー)
■まえがき
トレードは自立をもたらしてくれる。私は為替トレードで自立を果たした。そして読者の皆さんも同じようにトレードで自立ができればいいと願っている。
これは簡単なことではない。時間と規律が必要だ。
これは冒険なのだ。だが、あなたならできる。
私の友人ハリー・ベインズの力を借りて、その方法をお見せしよう。
今あなたが手に取っているこの物語は、ハリーの視点で語られている――彼はすべてのトレーダーの象徴だ。ハリーのなかには、私たち全員がそれぞれ少しずつ住んでいる。物語を読み進めていくうちに、あなたは、ハリーが彼の友人や指導者のそばで世界屈指のトレーダーたちから学んでいく姿を見ることになる。
ハリーのことが分かってくると、彼に好感を持つようになるだろう。彼は大金を持ってトレードを始めるわけではない。そして自身の能力を超えた野望を抱いている。彼の経験を知ることで、人がどのような状態でトレード生活を始めるかがよく理解できる――それは不安、興奮、未熟、未完成といったものだ。彼の財政状態、本業、新人トレーダーとしての生活、そして周りの人々との関係は、昔の私のものとよく似ている。もしかすると今のあなたにも似ているかもしれない。彼が直面する問題や壁を見ているうちに、あなたも自分が今直面している困難について考えるかもしれない。だが彼は、たとえどんな壁にぶつかろうともトレーダーになることを固く決意している。
世界一控えめな人だって偉大なトレーダーになれる。三流トレーダーだって一流になれる。借金持ちだって経済的に自立できる。
ハリーは早い段階で自分が初心者トレーダーであることを認めるが、ここでそう言ったところで彼がどれほどひどいトレーダーかは読者に伝わらないだろう。彼は、私が今まで知るなかで最悪のトレーダーだ。だが彼はウォール街の路肩から立ち上がり、彼を指導することに同意したある熟練トレーダーの賢明な助言を実行し始める。私たちは、その様子をハリーのかたわらで見守っていく。ハリーの経験を通して、あなたは壊滅的な損失から立ち直る方法、フルタイムトレーダーとして独立する方法、そして家族に自分のしていることを話して理解してもらう方法を学ぶだろう。だがそれだけではない。
ハリーの指導者の最高の生徒と最悪の生徒がそれぞれどのようにしてチャートを見てし、分析を行い、トレードをするかを、あなたはハリーと一緒に学ぶんでいく。さらに、どのようにしてハリーが最終的に同様のテクニックを使い、勝てるトレーダーになって経済的自立を果たしていくかも学べる。そして何よりも重要なのは、彼がどのようにその利益を上げたかだけではなく、どのようにその利益を維持することができたかも学べるということである。
さらに2点、強調しておきたい――あなた自身の姿と重なって見えることが多少あるかもしれないが、この本の登場人物はすべて架空の存在である。ハリーと彼の指導者や仲間たち、そしてこの本に関するその他の情報は、ハリーのウエブサイト www.HarryBanes.com でご覧いただける。
それではハリーとの冒険の旅へとあなたをご招待しよう。
さあ読んでください。
2006年12月 ウェストバージニア州ホイーリングにて
ロブ・ブッカー
■はじめに
僕の名前はハリー・ベインズ。かつては世界一ダメなトレーダーだった。正真正銘の三流さ。売るべきときに買い、絶対に市場に手を出しちゃあいけないときに売っていた。そんな経験、君にはあるかい? まさかないだろう。
僕は、大敗けから大勝ちにトレードが転換するちょうどその瞬間に取引を手仕舞うプロだった。トレードの神様は僕を苦しませようとしているに違いないと確信した僕は、何度もあきらめそうになった。さっき「三流」と言ったけど、実は「超」が付く三流だったのさ。僕は何千ドルものお金を失った。僕と妻にはそんな余裕などなかったのに。
でもあきらめなくてよかった。この本に登場するある素晴らしい友人のおかげで、僕は大きな利益を上げられるトレーダーになれたんだ。トレードをすることで窮地から脱出したというわけだ。
もしトレードがなかったら、僕は今でもマンハッタンの59番街にある法律事務所ウエークマン・バターマン・アンド・ベイリーの文書管理室で働いていただろう。あれは僕の人生で一番つまらない仕事だった。11年もの間、まるでひもにつながれた犬のように僕はそこで働いたんだ。2年前に、僕はそのひもを引きちぎりその仕事に別れを告げ、そして犬から再び人間に戻った。
分かるかい? 僕は自分のトレード独立記念日を迎えたんだ。あれ以来、一度も振り返ったことはない。
君にも同じようになってほしい。だからこの本を書くことにした。
パンローリングのトレーダーズショップで
第1章を立ち読みする
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