「〇pipsを狙うなら、どのルールが良いのか」を徹底検証!出口から考えるFX
様々な基本売買ルールで検証
本書は比較的単純な売買ルールを元に一定のPips数で決済を行った場合にどのような結果となったかを検証している書籍です。
単純に全ての期間での機械的な検証のみならず、米国債の短期と長期の金利差から導き出した4つの期間ごとや、各市場ごとに分けた場合の検証も行い、より効率的に利益を上げる方法を模索しています。
なかには、東京市場と欧州時間、米国時間で癖の出る通貨ペアなどもあり、取引戦略を考える上で参考になると思います。
また、10年分の過去データを用いた9つの戦略のバックテストの結果も収録しています。通貨ペアが8種類、6つの時間軸に分けた分析となっているので、過去のデータでどのような結果になっていたのかを簡単に確認することができるようになっています。
「ルールは聖杯ではなく「コンパス」と考える」
本書を読む際に、初心者トレーダーが陥りやすい、「最適なパラメーターを探し、その通りに設定すれば勝てる「聖杯」を探そう」。という考え方に陥らないように注意する必要があります。
筆者も書籍内で「ルールを使うためにトレーダーが最初にやるべきことは、世の中にどのようなルールがあり、そのパフォーマンスを一切変えずに実践したときに、どのくらいのパフォーマンスが出るのか、パフォーマンスが出るときにどういう特徴があるのかなど、ルールの特徴を知ることです。」と述べている通り、そのルールの癖、どのような相場で効果を発揮することができるのかを把握することが大事であると思います。
どのような相場でも利益を上げ続けることができる戦略はないといっても過言ではありません。このため、どのような戦略がどのような状況のときに効果を発揮しやすいという特徴を把握しておく必要があります。
自ら手を動かしてバックテストをしてみよう
本書では各戦略のMQL4のソースコードを公開しています。また、購入特典としてパンローリング社のサイトで申し込むとこれらのプログラムのデータをダウンロードすることができるので、MT4に取り込むと、簡単に本書の戦略を検証することができます。
時間に余裕のある方は、実際に手を動かして、過去のデータで検証してみましょう。もちろん、この書籍が発行された後のデータで検証を行うこともでき、これからの相場でどのような結果になるかを自分なりに追うことができるようになると思います。
また、プログラムに明るい方であれば、この書籍で紹介されている方法に加えて、例えば曜日ごとの検証や主要国の祝日を加味したものといったような、自分オリジナルのフィルタをかけて検証してみるというのも面白いかもしれません。
本ホームページに掲載されている事項は、投資判断の参考となる情報の提供を目的としたものであり、投資の勧誘を目的としたものではありません。投資方針、投資タイミング等は、ご自身の責任において判断してください。本サービスの情報に基づいて行った取引のいかなる損失についても、当社は一切の責を負いかねますのでご了承ください。また、当社は、当該情報の正確性および完全性を保証または約束するものでなく、今後、予告なしに内容を変更または廃止する場合があります。なお、当該情報の欠落・誤謬等につきましてもその責を負いかねますのでご了承ください。