貴金属の基礎

金CFDのトレードアイデア|CBOE Gold Volatility Index(GVZ)とRSIを用いて逆張りする方法を解説

1.使用するテクニカルの紹介

この記事では、金CFD(XAUUSD)の日足で、逆張りして買いから入るトレードアイデアを紹介します。

金価格の変動をみると、価格が下がるとボラティリティが低くなる傾向があることが分かります。
この傾向を利用すれば、安いときに仕込んでおくと反発した際に利益を得ることが可能です。
金価格はさまざまな要因で変動しますが、ボラティリティを利用することで買いのタイミングをつかむことができるといえます。

ただし、ボラティリティだけではエントリーの判断が困難な場合もあります。
できるだけ売られ過ぎと判断できる状況になった際に買うよう、補完的な指標も併せて利用することが大切です。
そうすることで、より高い確度でエントリーのタイミングを計ることができるようになります。

このトレードアイデアでは、逆張りでエントリーのタイミングを捉える上で、金価格のボラティリティ(変動率)を示すCBOE Gold Volatility Index(GVZ)という指数を利用し、ボラティリティの強弱感を測ります。
さらに、相場の行き過ぎ感を測るためにオシレーター系指標のRSI(相対力指数)を利用します。

それでは最初に使用する指数、テクニカルの概要から解説しましょう。

使用する指数、テクニカルの概要説明

                             
CBOE Gold Volatility Index(GVZ)TradingViewで表示できる指数です。
GVZは金価格のボラティリティ(変動率)を予測したものです。
数値が高いと市場の変動が大きくなっていることを、数値が低いと市場の変動が小さくなっていることを示します。
RSIRelative Strength Indexの略で、日本語に訳すと「相対力指数」です。
一定期間の値動きのうち、上昇と下降のどちらの度合いが大きいかを0~100の値で表します。
30以下なら売られ過ぎ、70以上なら買われ過ぎと判断できます。
基本的には逆張りトレードの参考に用います。

画像1は、XAUUSDの日足にGVZを重ねて表示し、さらにRSIを加えたチャートです。
この戦略ではGVZとRSIの数値が低下したときに売られ過ぎ、つまり買い場であると判断します。
2つの指標を使用することで、エントリーのタイミングをより確実なものにします。

画像1相場の行き過ぎを判断する基準(金CFDのトレードアイデア|CBOE Gold Volatility Index(GVZ)とRSIを用いて逆張りする方法を解説)
画像1/相場の行き過ぎを判断する基準

2.トレード手順

GVZとRSIの数値で相場の行き過ぎを判断し、逆張りでエントリーします。
売られ過ぎからの反転上昇を買いで狙うトレードアイデアです。

<手順①>
エントリー

GVZが15を下回り、その後あるいは同時にRSIが25を下回ったときに買いエントリーします。

<手順②>
利益確定

ポジションを保有した後、RSIが75を超えた後に下回ったところで手仕舞いします。
その時点で利益が乗っていれば利益確定になります。
あるいは、一定の利益水準で利益確定をしたい場合には、別途インジケーターを利用するなどして、利益確定の基準を設けると良いでしょう。

<手順③>
損切り

トレンドが変わった場合には、利益が出ていなくても機械的にポジションを解消します。
例えば、RSIが50を超えた後に反落して割り込んだ場合には、いったん手仕舞いするなどの方法です。
損失が大きくなる前にポジションを解消することになるため、結果的に損切りの際の損失は大きくなりづらいといえます。

画像2トレード例(金CFDのトレードアイデア|CBOE Gold Volatility Index(GVZ)とRSIを用いて逆張りする方法を解説)
画像2/トレード例

<総括>

この手法は逆張りのトレードアイデアで、売り込まれたタイミングで利用するのが基本です。
また、トレンドフォローでショートしていた際の買い戻しの判断に利用することも可能です。
臨機応変に活用することで、さまざまな市場環境に対応できるようになります。
ただし、順張りのトレードに比べるとリスクを伴うため、エントリーは慎重に行う必要があります。

決済に関しては、強い上昇トレンドに乗るわけではないので、大きな利益を狙うよりも一定の値幅で利益を確保するのが賢明です。

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