貴金属の基礎

金CFDのトレードアイデア|QQEを用いて日足で逆張りする方法を解説

1.使用するテクニカルの紹介

この記事では、金CFD(XAUUSD)でトレンドの反転を狙った逆張りのトレードアイデアを紹介します。

金で短期的なトレードを行う場合、順張りが有効なケースが少なくないものの、相場の反転時には大きくトレンドが変わることもあります。
このような局面では、相場の反転を捉えてエントリーし、その後トレンドが続けば、収益を極大化することが可能です。

相場反転の判断は簡単ではありませんが、1つの基準をもっておくと対処しやすいと考えられます。
また、トレンドが終了し反転した際には、一転して逆のポジションを保有することで、さらに次の収益機会を狙うことも可能になります。

このトレードアイデアでは、逆張りでエントリーのタイミングを捉える上で、QQEと呼ばれるインジケーターを利用します。
QQEは「Quantitative Qualitative Estimation」の略であり、RSI(Relative Strength Index=相対力指数)を基に計算されます。
RSIに比べるとノイズが少ないとされており、RSIよりもさらに直近の値動きを重視するインジケーターです。
値動きに敏感に反応しやすいため、トレンドの反転に利用できるといえます。

それでは最初に使用するテクニカルの概要から解説しましょう。
(TradingViewにはいくつかのQQEがありますが、ここでは売買サインを出す「Quantitative Qualitative Estimation」KivancOzbilgicを用います)

使用するテクニカルの概要説明

               
QQE(TradingViewのQuantitative Qualitative Estimation)RSIのEMAからATRを求め、SARを計算したものです。
計算はやや複雑ですが、RSIを改良してドテンのサインを出すものと覚えておくと良いでしょう。
RSIの期間は14日がデフォルトですが、6日などに短くすると早くエントリーができます。
また、スムージング・ファクター(SF)は5がデフォルトですが、3などに設定すると同じように早く対処できます。

画像1は、XAUUSDの日足にQQEを表示したチャートです。
このストラテジーでは、日足の動きそのものではなく、QQEの状況で市場動向を判断し、売買タイミングを計ります。

画像1相場の反転を判断する基準
画像1/相場の反転を判断する基準

2.トレード手順

QQEのサインに従って、逆張りでエントリーします。
ここでは下降トレンドが反転したポイントで、買いを狙うトレード手順を解説します。
上昇トレンドの反転を売りで狙う場合は、この条件を逆にして考えます。

<手順①>
エントリー

QQEの動きを確認し、買い(Buy)のサインが出たところで買いエントリーします。

<手順②>
利益確定

ポジションを保有した後、売り(Sell)のサインが出るまで、基本的にはポジションを保有します。
あるいは、チャート上のQQEの赤線が75を上回ったところで手仕舞い売りを行う方法もあります。
トレンドが反転する前に、相場が行き過ぎたと判断し、手仕舞う方法です。

いずれにしても、資産額やトレードのタイムフレームに合わせて柔軟に対応し、利益を確保することが重要です。

<手順③>
損切り

売り(Sell)のサインが出た場合には、保有しているポジションに利が乗っているかどうかは関係なく、トレンドが変わったと判断して機械的にポジションを解消した方が良いでしょう。

また、損失が大きくなる前にポジションを解消することも推奨されます。
保有したポジションに対して一定の値幅に、あるいはポジションの金額に対し数%の損失に相当する価格水準に、あらかじめロスカット注文を入れておく方法が有効です。
直近安値を下回ったときに損切りする方法もあります。

画像2トレード例(QQL)
画像2/トレード例

QQEの緑のシグナルが買い(Buy)、赤のシグナルが売り(Sell)のタイミングです。
シグナルが変わったところで、ロングからショート、ショートからロングに切り替えます。

また、赤線が75を超えた場合にはロングの手仕舞い、25を下回った場合にはショートの仕舞いを検討します。

<総括>

金相場の環境によっては、逆張りが有効なときがあります。
相場の反転のタイミングを捉えることができれば、早くポジションを構築でき、その後のトレンド強化の動きに乗って収益を拡大させることが可能です。

QQEを用いたトレードアイデアでは、相場の反転を示すサインに従ってトレードします。
インジケーターはドテンのサインを出しますが、トレードの途中で利食いや損切りをすることで、収益が安定するでしょう。
「利益を損失に変えない」ことは、きわめて重要といえます。

相場の底・天井で取引することはできません。
より確実なところでエントリーし、確実に利益を積み上げていくことが重要です。

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