金CFDのトレードアイデア|移動平均線、移動平均乖離率、RSIを利用して逆張りする方法を解説
1.使用するテクニカルの紹介
この記事では、金CFD(XAUUSD)の日足で、トレンドの行き過ぎからの反転を捉える逆張りのトレードアイデアを紹介します。
金相場は日足ベースで見たとき、トレンドが一定期間、続くことが多いといえます。
ただし、上昇相場でも下落相場でも、相場の勢いがつくと行き過ぎることがあります。
そのようなときに、逆張りでの取引は機能しやすいです。
このトレードアイデアでは、逆張りでエントリーのタイミングを捉える上で、価格と移動平均線の位置関係を利用します。
これにオシレーター系テクニカル指標のRSIを加え、相場反転のタイミングを測定し、エントリーを行います。
なお、価格が移動平均線からどれくらい乖離しているかを確認するために、移動平均乖離率も使います。
このテクニカル指標はMT4/MT5には標準搭載されていないため、利用するにはカスタムインジケーターを入手する必要があります。
ここではOANDAのオリジナルインジケーター「OANDA_Multi_MA_Deviation」を用いて解説します。
それでは最初に使用するテクニカルの概要から解説しましょう。
使用するテクニカルの概要説明
移動平均線 | 移動平均線は、一定期間の終値を平均化するだけのシンプルな計算により作られます(その他に、別の計算をする派生パターンも多く存在)。 ラインの傾きやローソク足との位置関係から、トレンドの方向性を判断することが可能です。 ローソク足が移動平均線よりも上に位置する場合は上昇トレンド、下に位置する場合は下落トレンドとみなします。 |
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RSI | Relative Strength Indexの略で、日本語に訳すと「相対力指数」です。 一定期間の値動きのうち、上昇と下降のどちらの度合いが大きいかを0~100の値で表します。 数値が高い場合には相場が買われ過ぎの状態、低い場合には売られ過ぎの状態にあると判断できます。 基本的には逆張りトレードの参考に用いるインジケーターです。 |
移動平均乖離率 | 価格が移動平均線からどの程度離れているかを割合(%)で示すテクニカル指標です。 相場の買われ過ぎや売られ過ぎを判断するのに利用されます。 価格が移動平均線より上に乖離している場合は数値がプラスに、下に乖離している場合は数値がマイナスになります。 |
画像1は、XAUUSDの日足に期間20の移動平均線と移動平均乖離率、期間7のRSIを表示したチャートです。
価格が移動平均線から4%以上乖離し、RSIが20%を下回る、もしくは80%を上回ると相場の行き過ぎと判断できます。
RSIを使って相場の過熱感を把握することで、買い場あるいは売り場の判断をしやすくなるのがメリットです。
画像1/相場の行き過ぎを判断する基準
2.トレード手順
相場が行き過ぎてから反転するタイミングを狙ってエントリーします。
ここでは下方向に行き過ぎた後の反転上昇を、買いで狙うトレード手順について解説します。
上方向に行き過ぎた後の反転下落を売りで狙う場合は、この条件を反転させて考えます。
<手順①>
エントリー
日足の終値が移動平均線(期間20)から4%以上、下方乖離している状況を探します。
その上で、RSI(期間7)が20%を下回った場合に、買いを検討します。
下げ相場の場合には、売られ過ぎの状態が続くことがあるため、最初のセットアップですぐに買うよりも、売られ過ぎの状態が続くかどうかを確認し、反発してからエントリーするのがベターです。
<手順②>
利益確定
ポジションを保有した後は、RSIが80%を超えた場合に、買われ過ぎと判断して利益確定売りを検討します。
また、RSIが50を下回ったときに手仕舞いする方法もあります。
この場合には、利益確定になるか損切りになるかは状況によりけりですが、トレンドが変わった可能性があります。
機械的に手仕舞いするタイミングとして採用するのも有効です。
<手順③>
損切り
トレンドが変わったと判断できた場合には、利益が出ていなくても、機械的にポジションを解消し、ロングからショートに切り替える方が良いでしょう。
例えば、日足の終値が20日移動平均線を下回ったときは、そのタイミングといえます。
機械的に判断しやすいので利便性が高いです。
また、保有ポジションに対して一定の値幅で損切りのオーダーを入れる方法や、保有ポジションの金額に対し、2%の損失に相当する価格水準にあらかじめロスカット注文を入れておくなどの方法もあります。
いずれにしても、大きな損失にならないうちに損切りすることが肝要です。
画像2/トレード例
<総括>
このトレードアイデアでは、相場の転換点を捉えてポジションを構築できます。
再現性があり、実践的なのが特徴です。
ただし、逆張りのトレードなので、ポジションを持つのが早すぎると相場の行き過ぎが継続してしまい、評価損に耐え切れなくなる可能性があるので注意が必要です。
そのためにも、逆張りトレードを行う際には、資金管理・ポジション管理は厳格に行うべきです。
また、資金を守るため、損切りは厳格に行うようにしましょう。
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