金CFDのトレードアイデア|マクレラン・サメーションインデックスを利用する取引方法を解説
1.使用するテクニカルの紹介
この記事では、金CFD(XAUUSD)で相場の行き過ぎからの反転を利用した順張りのトレードアイデアを紹介します。
金相場は日足ベースで見たとき、価格が大きく変動した後、行き過ぎることがあります。
その後は、行き過ぎた水準からトレンドが転換する動きに移行する可能性が高いです。
トレンドの転換が起きていると判断できる状況になった際に、その状況を利用してポジションを保有すれば、その後の反転で収益を上げられます。
このトレードアイデアでは、順張りのエントリーのタイミングを捉える上で、マクレラン・サメーションインデックスと単純移動平均線を利用します。
マクレラン・サメーションインデックスはあまりなじみがないかもしれませんが、相場の強気・弱気の度合いを測る上で利便性が高いテクニカル指標です。
これに単純移動平均線というオードソックスなテクニカル指標を加えることで、エントリーのタイミングをより確度の高いものにできます。
それでは最初に使用するテクニカルの概要から解説しましょう。
使用するテクニカルの概要説明
マクレラン・サメーションインデックス | マクレラン・サメーションインデックスは、マクレラン・オシレーターを積算したテクニカル指標です。 マクレラン・オシレーターは、騰落銘柄数から計算されるもので、値上がり銘柄数と値下がり銘柄数の差の「短期指数移動平均-長期指数移動平均」から株式相場のトレンドを見る際に使われます。 マクレラン・サメーションインデックスでは、「前日のサメーション・インデックス」と「当日のマクレラン・オシレーター」を合計した日々累計がプラスの場合、市場は強気と判断し、マイナスの場合は弱気と判断します。 |
単純移動平均線 | 単純移動平均線は、一定期間の終値を平均化するだけのシンプルな計算により作られます(その他に、別の計算をする派生パターンも多く存在)。 そのラインの傾きにより、トレンドの方向性が判断できます。 |
画像1は、XAUUSDの日足にマクレラン・サメーションインデックスと期間20の単純移動平均線を表示したチャートです。
ここではTradingView(トレーディングビュー)のマクレラン・サメーションインデックスを使用しています。
相場の行き過ぎからの反転は、マクレラン・サメーションインデックスがプラスあるいはマイナスのどちらにあるか、さらに日足の終値が単純移動平均線を上回っているか、あるいは下回っているかで判断します。
例えば、マクレラン・サメーションインデックスがマイナスで弱気相場を示しているにもかかわらず、日足の終値が単純移動平均線を上回り、強気の動きを見せたら相場の行き過ぎからの反転と解釈できます。
画像1/相場の強弱を判断する基準
2.トレード手順
相場が行き過ぎた後に反転したのを確認してから順張りでエントリーします。
ここでは下方向に行き過ぎた後の反転上昇を買いで狙うトレード手順を解説します。
上方向に行き過ぎた後の反転下落を売りで狙う場合は、この条件を反転させて考えます。
<手順①>
エントリー
日足のマクレラン・サメーションインデックスがマイナスの領域にある状態で、ローソク足の終値が期間20の単純移動平均線を上回った場合、次のローソク足の寄り付きでロングエントリーします。
<手順②>
利益確定
ポジションを保有した後は、マクレラン・サメーションインデックスがマイナスの領域からプラスの領域に転じた場合、あるいは日足の終値が単純移動平均線を下回った場合に手仕舞いすると良いでしょう。
また、一定の値幅で利益確定を入れることも推奨されます。
例えば、保有したポジションの額面の金額に対し、2%の利益が出た場合に手仕舞いするなどの方法もあります。
<手順③>
損切り
ポジションを保有した後は、損失が大きくなる前に損切りをした方が良いでしょう。
一定の値幅で損切りのオーダーを入れるか、あるいは保有したポジションの額面の金額に対し、2%の損失に相当する価格水準にあらかじめ損切り注文を入れておくなどの方法があります。
画像2/トレード例
<総括>
テクニカル指標には、一般的に順張り系と逆張り系の指標がありますが、逆張り系の指標を順張りのトレードに利用すると、意外にうまくいくことがあります。
今回紹介したトレードアイデアは、まさにその代表例といえるかもしれません。
順張りトレードの場合には、エントリーのタイミングも重要ですが、利益が乗ってきたときに、いかにそれを伸ばせるかが重要です。
一方でトレンドが変わった場合には、機械的に手仕舞いができれば、徐々に収益が拡大していきます。
資金を守るため、損切りは厳格に行うようにしましょう。
そうすれば、次のチャンスに向かえます。
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