金CFDのトレードアイデア｜プライスアクションを利用して日足の初動を捉えるトレード方法を解説
1．使用するストラテジーの紹介
この記事では、金CFD（XAUUSD）でプライスアクションを利用したトレードアイデアを紹介します。
金相場は日足ベースで見ると、価格が動き出したとき、その方向で推移しやすい傾向があります。
したがって、初動でトレードすれば、有利なポジションを保有することが可能です。
その初動を価格の変動パターンを利用して捉え、ポジションを保有するのがプライスアクションを用いたトレードです。
値動きの初動を捉える上で、ローソク足の終値と始値を利用します。
一般的に利用される移動平均線やボリンジャーバンドなどのトレンド系のテクニカル指標や、ストキャスティクスなどの逆張り系のテクニカル指標などを利用せず、値動きのパターンだけを利用して判断するのが特徴です。
なお、このトレードアイデアはTradingView（トレーディングビュー）にデフォルトで内蔵されている「ローソク足アップダウン・ストラテジー」を使うと実践しやすいので、これを基に説明します。
最初にローソク足アップダウン・ストラテジーの概要から解説しましょう。
使用するストラテジーの概要説明
| ローソク足アップダウン・ストラテジー | 特定の条件を満たした場合に、トレンドの初動と見なしてトレードするストラテジーです。 現在のローソク足が陽線で、始値が1本前の終値よりも高ければロングのエントリーをします。 反対に、現在のローソク足が陰線で、始値が1本前の終値よりも低ければショートのエントリーをします。 |
画像１は、XAUUSDの日足にローソク足アップダウン・ストラテジーを表示したチャートです。
このストラテジーは、特定のローソク足が陽線で前のものより高いか、陰線で前のものより低いかどうかで判断します。
価格の素早い変化を探し、その変化を取引に活かそうとするもので、上昇トレンドまたは下降トレンドの初動でポジションを保有します。
画像1/ローソク足アップダウン・ストラテジーをセットしたチャート
2．トレード手順
ローソク足アップダウン・ストラテジーは、「陽線or陰線」「前日終値と始値の位置関係」だけでトレードする、極めてシンプルなストラテジーです。
このストラテジーの売買サインを利用してエントリーと決済を行います。
ここでは、上昇トレンドを買いで狙う場合のトレード手順を解説します。
下降トレンドを売りで狙う場合は、この条件を反転させて考えます。
＜手順①＞
エントリー
現在のローソク足が陽線で、始値が前のローソク足の終値より高いという条件を満たしたら、次のローソク足の始値でロングのエントリーをします。
＜手順②＞
利益確定
ポジションを保有した後は、売りのサインが出たら利益確定を行います。
また、売りサインが出る前に一定の値幅で利益確定を入れる手も考えられます。
＜手順③＞
損切り
エントリー後は、次のサインが出るまでポジションを保有するのが基本ですが、逆行した場合は損失が大きくなる前に損切りします。
一定の値幅で損切りのオーダーを入れるか、あるいは保有ポジションの額面の金額に対し、2％の損失に相当する価格水準にあらかじめ損切り注文を入れておくなどの方法があります。
画像2/トレード例
＜総括＞
価格が動き出すと、その流れに乗った方が良いケースが多い金相場だからこそ、初動でポジションを保有すると優位です。
今回紹介したストラテジーは、この特徴を利用したトレードアイデアといえます。
非常にシンプルではありますが、エントリーポイントを見れば、有利なところでのエントリーが多いことが分かります。
相場が動き出したと判断できる局面で、まずポジションを保有してみることが重要です。
その上で、利益が乗ってくれば、それを伸ばしていきます。
基本的に相場が動いている方向にポジションを取りますが、当然逆行することもあるので、損失が大きくならないうちに損切りを行うことも重要です。
資金を守るためにも、損切りは厳格に行うことが肝要です。
そうすれば、次のチャンスに向かうこともできます。
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