金CFDのトレードアイデア｜平均足・ボリンジャーバンド・ストキャスティクスを使い日足で逆張りする方法を解説
1．使用するテクニカルの紹介
この記事では、金CFD（XAUUSD）で逆張り取引をするトレードアイデアを紹介します。
金相場の特徴として、日足ベースでトレンドが続きやすい傾向があり、トレンドが出た場合は、素直にその流れに順張りするのが王道的な戦略です。
しかし、そのトレンドが終わった後は、逆方向に大きく変動することが少なくありません。
そこで、トレンド終了の反転を逆張り的に狙うことで、順張りとは別の収益を得ることもできます。
このトレードアイデアでは大局のトレンドの見極めが重要なので、トレンドが視覚的に把握しやすい平均足を利用します。
それに加えて、トレンド系テクニカル指標のボリンジャーバンド、オシレーター系指標のストキャスティクスも用いて、トレンドレス（平均足のダマシ）を回避し、トレードの精度を高めます。
それでは最初に使用するテクニカルの概要から解説しましょう。
使用するテクニカルの概要説明
| 平均足 | ローソク足を改良し、トレンドの発生や継続、終了を判断しやすくした指標。 トレンド発生時には同じ色のローソク足が連続（陽連/陰連）しやすく、トレンド転換時には色の切り替わり（陽転/陰転）が発生します。 |
| ボリンジャーバンド（20） | 移動平均線を中心とし、その上下に標準偏差（σ：シグマ）をバンド状に表示した指標です。 移動平均線の向きや、その上下に位置する標準偏差の拡大・収縮などによって、トレンドの方向性や強弱を分析できます。 |
| ストキャスティクス | 一定期間の最高値と最安値を基準に、現在の終値水準を0～100の値で表すオシレーター系の指標。 基本的には20以下なら売られ過ぎ、80以上なら買われ過ぎと判断します。 また、ラインの向きから相場の方向性を把握することも可能です。 |
画像１は、XAUUSDの日足チャートに平均足、ボリンジャーバンド、ストキャスティクスを表示しています。
ボリンジャーバンドのミドルライン（移動平均線）が右肩上がりで、平均足がボリンジャーバンドに沿って推移しています。
この状態を「バンドウォーク」と呼びます。
しかし、この動きはいずれ終了し、相場は反転します。
平均足がボリンジャーバンドから離れ、さらにストキャスティクスがそれまでの動きから反転したところがトレンド反転のサインです。
画像1/トレンドの反転を判断する基準
2．トレード手順
日足チャートから相場反転のタイミングを判断し、エントリーを狙います。
エントリーの目安として利用するテクニカルは、ボリンジャーバンドとストキャスティクスです。
ここでは、上昇トレンドからの反転下落を売りで狙うトレード手順を解説します。
下降トレンドからの反転上昇を買いで狙う場合は、この条件を反転させて考えます。
＜手順①＞
トレンドの有無を確認
まず日足ベースのトレンド発生状況を確認します。
ミドルラインが右肩上がりで、平均足がそれよりも上に位置しバンドウォークが発生、さらにストキャスティクスが上に向かっていれば（高水準を推移していれば）、上昇トレンドと判断します。
＜手順②＞
ボリンジャーとストキャスのサイン確認でエントリー
平均足がボリンジャーバンドの＋2σを超えたあとに、＋２σの内側に戻ってきた状況を確認します。
そのうえで、ストキャスティクスが80を超えた水準から、80を割り込んでいるかを確認します。
この両者のタイミングがそろったところで、売りエントリーします。
どちらか一方が早くセットアップできた場合でも、もう片方のセットアップが成立するのを待つのがポイントです。
＜手順③-A＞
利益確定
エントリー後にストキャスティクスが20を下回った場合、あるいは終値がボリンジャーバンドの―2σに達した場合に、利益確定とします。
＜手順③-B＞
損切り
エントリー後に終値がボリンジャーバンドの＋2σに達した場合、あるいはストキャスティクスが再び80を超えた場合に、損切りとします。
画像2/トレード例
＜総括＞
金相場はトレンドが長く続きやすく、それが終わったときの反動が大きくなることもあります。
この傾向を利用するトレードアイデアです。
2つのテクニカル指標から相場がピークアウト・ボトムアウトしたと判断できる局面で、トレンドの転換を狙います。
金相場でのトレードは順張りが王道ですが、トレンドが転換する初動で仕掛けることにより、反転からの収益を獲得できます。
ただし、トレンドが続きやすい金相場での逆張りは、失敗に終わることも考えられるので、損切りを厳格に行いたいところです。
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