本日の東京為替見通し(為替/FXニュース):ドル円、FOMC前に株・金利を見据えての動きか 豪ではCPIが発表(2025年1月29日)

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January 29, 2025

【前日の為替概況】ドル円、4日ぶり反発 リスク回避姿勢が和らぎ円売り・ドル買い

28日のニューヨーク外国為替市場でドル円は4営業日ぶりに反発。
終値は155.54円と前営業日NY終値(154.51円)と比べて1円03銭程度のドル高水準だった。

24時前に一時155.05円付近まで下押しする場面もあったが、アジア時間に付けた日通し安値154.49円がサポートとして意識されると買い戻しが優勢に。
前日に急落した米ナスダック指数が反発すると、投資家の過度なリスク回避姿勢が和らぎ円売り・ドル買いを誘った面もあった。
1時過ぎには155.76円付近まで持ち直した。

もっとも、NY午後に入ると155円台半ばで値動きが鈍った。
明日の米連邦公開市場委員会(FOMC)結果公表を前に様子見ムードも強く、大きな方向感は出なかったようだ。

なお、1月米消費者信頼感指数は予想を下回った一方、1月米リッチモンド連銀製造業指数は予想を上回るなど、この日発表の米経済指標は強弱入り混じる結果となった。

ユーロドルは続落。
終値は1.0430ドルと前営業日NY終値(1.0492ドル)と比べて0.0062ドル程度のユーロ安水準だった。
NY市場に限れば狭いレンジでのもみ合いに終始した。
欧米の金融イベントを控える中、様子見ムードが強く大きな方向感は出なかった。
NY時間の安値は1.0414ドル、高値は1.0440ドルで値幅は0.0026ドル程度だった。

なお、欧州中央銀行(ECB)は30日の定例理事会で利下げを決めるとの予想が多い一方、米連邦準備理事会(FRB)は28-29日のFOMCで4会合ぶりに利下げを見送るとの見方が優勢だ。

ユーロ円は小反発。
終値は162.24円と前営業日NY終値(162.12円)と比べて12銭程度のユーロ高水準。
24時前に一時161.76円付近まで値を下げたものの、アジア時間に付けた日通し安値161.58円が目先サポートとして意識されると買い戻しが優勢に。
0時30分前には162.45円付近まで持ち直した。
NY午後に入ると、162円台前半で次第に値動きが細った。

【本日の東京為替見通し】ドル円、FOMC前に株・金利を見据えての動きか 豪ではCPIが発表

本日は、NY時間の米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果公表を前に、今週から神経質な動きとなっている株や米長期金利をながめながらの展開となるか。

昨日の欧米市場では株価が上昇しており、週初からの中国の新興企業ディープシーク(DeepSeek)の競争力に対する懸念を背景とする株安によるリスク回避の動きが一服している。
本日も引き続き株式市場の動きに注目したい。
株式市場が徐々に落ち着きを取り戻すようならば、市場の関心はFOMCに移ることが予想され、ドル円相場に様子見ムードが漂う展開も想定される。

また、昨日はレビット米ホワイトハウス報道官が「カナダとメキシコへの関税発動の2月1日の期限は変更しない」と発言している。
昨日の米長期金利はFOMC前ということで様子見ムードが漂い小動きとなったが、米大統領の政策内容次第で神経質な展開は続くことが予想される。
それを受けて米長期金利が動きを見せるようならば、ドル円相場にも影響を及ぼしそうだ。

ただ、本日は通貨の受け渡しが月末日となるスポット末日ということもあり、仲値公示などのタイミングでは通常以上に神経質な動きとなる恐れがある点には注意したい。
そのほか、日銀・金融政策決定会合議事要旨(昨年12月18・19日分)も公表予定となっている。

他方、オーストラリアでは10-12月期と12月の消費者物価指数(CPI)が発表予定。
豪中銀は四半期CPIのコアインフレ率(トリム平均値)に注目しており、市場予想は前年比+3.3%と前回の+3.5%より小幅低下の見通し。
RBAのインフレ目標(2-3%)に一段と近づく場合は来月18日のRBA理事会での利下げも意識されるだけに注意が必要だろう。

【本日の重要指標】 ※時刻表示は日本時間

<国内>
○08:50 ☆ 12月18-19日分の日銀金融政策決定会合議事要旨
○14:00 ◇ 1月消費動向調査(消費者態度指数 一般世帯、予想:36.5)

<海外>
○09:30 ◎ 12月豪消費者物価指数(CPI、予想:前年比2.5%)
○09:30 ◎ 10-12月期豪CPI(予想:前期比0.3%/前年同期比2.5%)
○16:00 ◇ 2月独消費者信頼感指数(Gfk調査、予想:▲20.0)
○17:30 ◎ スウェーデン中銀、政策金利発表(予想:2.25%に引き下げ)
○21:00 ◇ MBA住宅ローン申請指数
○21:00 ◇ 12月メキシコ失業率(季節調整前、予想:2.60%)
○22:30 ◇ 12月米卸売在庫(予想:前月比0.2%)
○23:45 ☆ カナダ銀行(BOC、中央銀行)、政策金利発表(予想:3.00%に引き下げ)
○30日00:30 ◇ EIA週間在庫統計
○30日04:00 ☆ 米連邦公開市場委員会(FOMC)、終了後政策金利発表(予想:4.25-4.50%で据え置き)
○30日04:30 ☆ パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長、定例記者会見
○30日06:30 ☆ ブラジル中銀、政策金利発表(予想:13.25%に引き上げ)
○香港、シンガポール、韓国、中国(旧正月)、休場

※「予想」は特に記載のない限り市場予想平均を表す。▲はマイナス。
※重要度、高は☆、中は◎、低◇とする。
※指標などの発表予定・時刻は予告なく変更になる場合がありますので、ご了承ください。

>本日発表予定のその他の経済指標についてはこちら

【前日までの要人発言】

28日08:10 トランプ米大統領
「減税によって低税率を維持することを目指す」
「予算プロセスに固執しないよう努める」
「減税について議会と協力する意向」
「米国で製造するなら税率を15%に引き下げる計画」
「半導体産業への関税導入を近く実施」
「鉄鋼とアルミ、銅にも関税を適用する」
「企業に対し、関税を避けるため米国内に工場建設を促す」
「法人税のさらなる引き下げを実施」
「関税の水準は念頭にあるがまだ設定していない」
「2.5%よりはるかに大きな関税を望んでいる」

28日09:49 赤沢経済再生相
「利上げが経済に与える影響を注視する」
「中国景気・米政策・景気下振れリスクに十分注意」
「実質金利は大幅なマイナスであり緩和的金融環境は維持されている」

28日15:04 櫻井眞・元日銀審議委員
「経済回復に伴い6月か7月の利上げを予想」

29日03:55 レビット米ホワイトハウス報道官
「カナダとメキシコへの関税発動の2月1日の期限は変更しない」
「大統領はすでに国境に関してカナダとメキシコに何を望むかについて声明を出している」

※時間は日本時間

>本日の要人発言をリアルタイムで確認するならこちら

〔日足一目均衡表分析〕

<ドル円=転換線を上回った水準で上昇を鈍らせる>

ドル円0129

パラメータ0129

上影陽線引け。
週明け27日に一目均衡表・雲の上限付近で下げ渋って以降の底堅さを維持した。
一時155.98円まで戻している。

しかし低下余地を残す一目・転換線155.24円を上回った同水準では上昇を鈍らせ、155円半ばでNYを引けている。
転換線から大きく離れず、戻りの限られた動きが続くか。

レジスタンス1 156.30(日足一目均衡表・基準線)
前日終値 155.54
サポート1 154.85(1/27-28上昇幅の半値押し)
サポート2 154.49(1/28安値)

>ドル円のリアルタイムチャートはこちら

<ユーロドル=転換線前後の底堅さに期待>

ユーロドル0129

パラメータ0129

陰線引け。
先々の低下余地を残す一目均衡表・雲の下限1.0461ドルを追うように下値を探り始め、結局は雲を下抜けて目先の下値のめどとみられた24日安値1.0412ドルに近づく動きとなった。
ただ、やや下の1.0399ドルへ切り上がってきた一目・転換線前後で底堅さを示す展開が期待できる。
転換線の動向にともない再び雲を試す流れを予想する。

レジスタンス1 1.0488(1/27-28下落幅の61.8%戻し)
前日終値 1.0430
サポート1 1.0373(1/23安値)

>ユーロドルのリアルタイムチャートはこちら

<ユーロ円=転換線を割り込む場面挟みつつも戻し、底堅い>

ユーロ円0129

パラメータ0129

下影小陽線引け。
一目均衡表・転換線161.91円を割り込む場面を挟みつつも162円台へ戻し、下値の底堅さを示す下ひげをともなう足型を形成する動きが続いている。
転換線は明日にも162円台へ切り上がる見込み。
サポート水準が切り上がることになる。
164.49円前後で推移する200日移動平均線を試す流れを再開できるか見定める局面といえよう。

レジスタンス1 162.82(1/24-27下落幅の半値戻し)
前日終値 162.24
サポート1 161.58(1/28安値)

>ユーロ円のリアルタイムチャートはこちら

<豪ドル円=雲を意識した展開になるか>

豪ドル円0129

パラメータ0129

極小陽線引け。
週初に雲を下抜けるも、2日連続で96円台後半で下げ渋った。
一目均衡表は主要指標がすべて売り示唆の三役陰転中だが、明日にも転換線が基準線を上抜き、買いサインが1つ点灯する見通し。
勢いに乗って再び一目・雲の下限97.91円を突破できれば、雲の上限98.96円を視野に入れた続伸もあり得る。
反対に下値は目先のサポート96円後半を明確に割り込むと17日安値96.07円が見えてくる。

レジスタンス1 97.91(日足一目均衡表・雲の下限))
前日終値 97.24
サポート1 96.77(1/27安値)

>豪ドル円のリアルタイムチャートはこちら

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