October 4, 2024
【前日の為替概況】ドル円147.18円付近まで上昇、予想を上回る9月米ISM非製造業景況指数
3日のニューヨーク外国為替市場でドル円は続伸。
終値は146.93円と前営業日NY終値(146.47円)と比べて46銭程度のドル高水準だった。
9月米ISM非製造業景況指数が54.9と予想の51.7を上回ったことが分かると円売り・ドル買いが先行。
23時過ぎに一時147.18円付近まで値を上げた。
ただ、アジア時間に付けた日通し高値147.24円が目先レジスタンスとして意識されると伸び悩んだ。
ISM非製造業の雇用指数が弱かったことや、中東情勢が一段と悪化するとの懸念も相場の重し。
もっとも、NY市場では大きな方向感が出にくい面もあった。
イランによるミサイル攻撃を受けたイスラエルは近く報復するとの見方があり、中東情勢が緊迫している。
バイデン米大統領はこの日、イスラエルが報復としてイランの石油施設を攻撃することを支持するかという記者団からの質問に対して「議論しているところだ」と回答。
市場では「成り行きを見極めたい」との声も聞かれ、積極的に持ち高を傾けにくい状況となった。
なお、WTI原油先物価格は5%を超す急騰となった。
ユーロドルは小幅ながら5日続落。
終値は1.1031ドルと前営業日NY終値(1.1045ドル)と比べて0.0014ドル程度のユーロ安水準だった。
米ISM非製造業景況指数の上振れをきっかけにユーロ売り・ドル買いが先行すると、23時30分過ぎに一時1.1008ドルと日通し安値を更新した。
ただ、節目の1.1000ドルに観測されているオプション絡みの買いなどが相場を下支えすると1.1036ドル付近まで下げ渋った。
ユーロ円は続伸。
終値は162.09円と前営業日NY終値(161.76円)と比べて33銭程度のユーロ高水準。
ドル円と同様に、NY市場では方向感に乏しい展開だった。
中東を巡る地政学リスクの高まりで米国株相場が下落すると円買い・ユーロ売りが先行。
0時30分前に一時161.50円付近まで値を下げた。
ただ、日本時間夕刻に付けた日通し安値161.38円が目先サポートとして働くと162.10円付近まで持ち直した。
【本日の東京為替見通し】ドル円、雲下限(146.93円)付近で今夜の米9月雇用統計を待つ展開
本日の東京外国為替市場のドル円は、今夜発表される米9月雇用統計への警戒感から、一目均衡表・雲の下限(146.93円)付近での動きづらい展開が予想される。
ドル円が9月16日に140円を割り込んで139.58円まで下落した要因は、日銀の早期の追加利上げ観測と米連邦公開市場委員会(FOMC)での雇用情勢悪化を受けた0.50%の大幅追加利下げ観測だった。
しかし、日銀の早期利上げ観測に関しては、石破首相と植田日銀総裁の会談での早期利上げに対する慎重姿勢を受けて、27日の衆議院議員選挙後の30-31日の日銀金融政策決定会合での利上げの可能性はほぼなくなったと思われる。
ドル円は、日銀の早期追加利上げ観測の後退により、147円台まで買い戻された。
そして、今夜発表される米9月雇用統計で、11月5日の米大統領選挙の後の6-7日のFOMCでの追加利下げ幅(0.25%か0.50%)を見極めることになる。
米9月雇用統計の予想は、非農業部門雇用者数は+14.0万人で8月の+14.2万人から増加幅が減少、失業率は4.2%で8月と変わらずと見込まれている。
米国の9月の雇用関連指標は、概ね雇用情勢の改善を示していることで、ポジティブサプライズに警戒すべきかもしれない。
非農業部門雇用者数が前月比15万人以上の増加となり、失業率が低下していた場合は、11月FOMCでの利下げ幅が0.25%の可能性が高まることで、ドル円の買い戻し要因となる。
逆に雇用情勢の悪化が示された場合は、0.50%の利下げ確率が高まることで、ドル円は下値リスクが高まることになる。
また、中東の地政学リスクに関しては、イスラエルが「数日内にイランに報復攻撃」と報じられていることで、昨年ハマスが奇襲攻撃を断行した「10月7日」を念頭に警戒しておきたい。
イスラエルがイランの原発関連・石油関連施設などに報復攻撃を加えて全面的な軍事対決に踏み切った場合、最悪のシナリオとして第5次中東戦争の可能性が高まることになる。
そして、米国が支援するウクライナとイスラエル、イランの背後のロシアというかつての冷戦時代の構図から、さらなる地政学リスクの高まりに警戒せざるをえなくなる。
【本日の重要指標】 ※時刻表示は日本時間
<国内>
特になし
<海外>
○14:45 ◇ 9月スイス失業率(季節調整前、予想:2.4%)
○15:30 ◎ ビルロワドガロー仏中銀総裁、講演
○15:35 ◎ シムカス・リトアニア中銀総裁、カザークス・ラトビア中銀総裁、ミューラー・エストニア中銀総裁、講演
○15:45 ◇ 8月仏鉱工業生産(予想:前月比0.2%)
○16:00 ◎ センテノ・ポルトガル中銀総裁、エスクリバ・スペイン中銀総裁、講演
○16:55 ◎ ピル英中銀金融政策委員会(MPC)委員兼チーフエコノミスト、講演
○17:30 ◎ 9月英建設業購買担当者景気指数(PMI、予想:53.3)
○19:00 ◎ デギンドス欧州中央銀行(ECB)副総裁、講演
○21:00 ◇ 8月メキシコ失業率(季節調整前、予想:2.90%)
○21:30 ☆ 9月米雇用統計(予想:非農業部門雇用者数変化14.0万人/失業率4.2%/平均時給、前月比0.3%/前年比3.8%)
○22:00 ◎ ウィリアムズ米ニューヨーク連銀総裁、あいさつ
○23:00 ◇ 9月カナダIvey購買部協会景気指数
○23:30 ◎ グールズビー米シカゴ連銀総裁、メディア出演
○5日03:00 ◎ 9月ブラジル貿易収支(予想:47.00億ドルの黒字)
○中国(国慶節)、休場
○6日 東南アジア諸国連合(ASEAN)関連首脳会議(ラオス・ビエンチャン、11日まで)
○6日 豪州が夏時間に移行
※「予想」は特に記載のない限り市場予想平均を表す。▲はマイナス。
※重要度、高は☆、中は◎、低◇とする。
※指標などの発表予定・時刻は予告なく変更になる場合がありますので、ご了承ください。
【前日までの要人発言】
3日10:33 野口旭日銀審議委員
「消費者物価の上昇率が賃金上昇を伴いながら2%近傍で安定しつつあることを慎重に見極めながら、現状の金融緩和を徐々に調整していく」
「大規模金融緩和からの出口は既に終了している」
「物価の基調はまだ2%に届かず、インフレ期待も2%にアンカーされていない以上、日本経済は依然として下方リスクにより脆弱であると考えていたから利上げに反対した」
「今後のデータ次第では遠からず政策金利の調整が必要になる可能性はある」
「日本銀行の側から可能な限り丁寧なコミュニケーションを行う必要がある」
「緩和的な金融環境を忍耐強く維持し続けることが重要」
「経済・物価見通しが実現していけば、ゆっくり緩和調整」
「政策調整の具体的時期はデータ次第、いつやるとは言えない」
「もう少し緩和調整余地ある可能性は否定できない」
「現在の金融環境は十分に緩和的」
「ほふく前進的に利上げを進めていかざるを得ない」
「徐々な円高進行なら、日本経済は十分に耐えられる」
3日13:17 石破首相
「持続的、構造的な賃上げと投資を促進する」
「物価上昇率を上回る賃上げ率を目指す」
「投資大国の実現に向けて、金融関係者との意思疎通が極めて大事」
3日16:10 林官房長官
「日銀には物価安定目標の達成に向け適切な金融政策運営を期待」
「金融政策の具体的な手法は日銀に委ねられるべきとの考え方は変わらない」
3日16:16 武藤経産相
「為替や金融政策、政府が直接介入するのもおかしな話」
「経済安定と成長最優先、金融市場や産業動向注視」
3日18:05 加藤財務相
「政府・日銀は緊密連携、共同声明に沿って政策万全に」
「政府・日銀の緊密連携を確認する場を設けた」
3日18:23 赤沢経済再生相
「金融政策、手法はしっかり日銀にお任せする」
「政府日銀、共同声明に沿ってデフレ脱却目指し政策に万全を期すことを確認」
「為替の具体的水準にはコメントを控える」
「共同声明はデフレ脱却と持続的成長のために策定、政府日銀それぞれ必要な政策行うことが大事」
「大きな絵でみれば政策金利0.25%は緩和的な状態」
「大きな絵では金利正常化の流れだが、デフレ脱却が最優先」
「(今後の追加利上げで)経済を冷やしてはいけない」
3日23:22 バイデン米大統領
「イスラエルによるイラン石油施設への攻撃を協議中」
4日00:32 カラハン・トルコ中銀総裁
「インフレ上昇リスクは明らか」
「トルコのインフレ率、中央銀行の予想を大幅に上回っている」
4日02:13 グールズビー米シカゴ連銀総裁
「港湾労働者のストライキが予想され、小売業者は備蓄をしている」
「小売業者は約2週間分の余剰在庫を抱えており、その後も影響が出るだろう」
「港湾労働者のストライキはサプライチェーンに影響を及ぼし、価格上昇につながる可能性がある」
「インフレはほぼ抑えられている」
※時間は日本時間
〔日足一目均衡表分析〕
<ドル円=10/3安値を支持に押し目買いスタンス>
陽線引け。
転換線は基準線を上回り、遅行スパンは実線を上回り、雲の下で引けているものの、買いシグナルが優勢な展開となっている。
2手連続陽線で転換線を上回って引けているため続伸の可能性が示唆されている。
本日は雲の下限146.93円を念頭に置き、3日の安値を支持に押し目買いスタンスで臨み、同水準を下抜けた場合は手仕舞い。
レジスタンス2 148.05(8/19高値)
レジスタンス1 147.24(10/3高値)
前日終値 146.93
サポート1 146.29(10/3安値)
サポート2 144.45(日足一目均衡表・転換線)
<ユーロドル=転換線を抵抗に戻り売りスタンス>
陰線引け。
転換線は基準線を上回っているものの、遅行スパンは実線を下回り、雲の中で引け、転換線を下回って引けていることで、売りシグナルが優勢な展開となっている。
5手連続陰線で転換線を下回り続落の可能性が示唆されており、1.1002ドルを割り込めばダブル・トップが完成する。
本日は転換線を抵抗に戻り売りスタンスで臨み、同線を上抜けた場合は手仕舞い。
レジスタンス1 1.1111(日足一目均衡表・転換線)
前日終値 1.1031
サポート1 1.0934(日足一目均衡表・雲の下限)
<ポンド円=雲の下限を支持に押し目買いスタンス>
陰線引け。
転換線は基準線を上回り、遅行スパンは実線を上回り、雲の中で引けているものの、買いシグナルが優勢な展開。
孕み線で反落したものの、依然として転換線を上回って引けており反発の可能性が示唆されている。
本日は転換線192.77円を念頭に置き、雲の下限を支持に押し目買いスタンスで臨み、同線を下抜けた場合は手仕舞い。
レジスタンス1 194.11(日足一目均衡表・雲の上限)
前日終値 192.84
サポート1 190.14(日足一目均衡表・雲の下限)
<NZドル円=10/2安値を支持に押し目買いスタンス>
陰線引け。
転換線は基準線を上回り、遅行スパンは実線を上回り、雲の上で引けていることで、三役好転の強い買いシグナルが点灯中。
孕み線で反落したものの依然として転換線を上回って引けており反発の可能性が示唆されている。
本日は2日の安値を支持に押し目買いスタンスで臨み、同水準を下抜けた場合は手仕舞い。
レジスタンス1 92.29(9/27高値)
前日終値 91.28
サポート1 90.08(10/2安値)
Provided by
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