NYマーケットダイジェスト・16日 株安・金利低下・ドル安・金最高値

スポット
(16日終値)
ドル・円相場:1ドル=141.88円(前営業日比▲1.33円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=161.67円(△0.10円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.1399ドル(△0.0117ドル)
ダウ工業株30種平均:39669.39ドル(▲699.57ドル)
ナスダック総合株価指数:16307.16(▲516.01)
10年物米国債利回り:4.27%(▲0.06%)
WTI原油先物5月限:1バレル=62.47ドル(△1.14ドル)
金先物6月限:1トロイオンス=3346.4ドル(△106.0ドル)

※△はプラス、▲はマイナスを表す。

(主な米経済指標)
       <発表値>   <前回発表値>
MBA住宅ローン申請指数
(前週比)  ▲8.5%       20.0%
3月米小売売上高
(前月比)   1.4%       0.2%
(除く自動車) 0.5%      0.7%・改
3月米鉱工業生産
(前月比)  ▲0.3%      0.8%・改
設備稼働率   77.8%      78.2%
2月米企業在庫
(前月比)   0.2%       0.3%
4月全米ホームビルダー協会(NAHB)住宅市場指数
         40        39
2月対米証券投資動向
短期債を含む 2847億ドル   ▲466億ドル・改
短期債を除く 1120億ドル   ▲422億ドル・改

※改は改定値、▲はマイナスを表す。

(各市場の動き)
・ドル円は反落。日米関税交渉を明日17日に控える中、しばらくは大きな方向感が出なかった。ただ、パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長の発言が伝わると米国株相場の下落とともにリスク回避の円買いが優勢となり、4時30分前に一時141.65円と昨年9月以来の安値を付けた。市場関係者からは「CTA(商品投資顧問)の売りが観測された」との声も聞かれた。
 パウエルFRB議長はこの日の講演で「米政権の関税措置による経済への影響は予想を大幅に上回る」と述べた一方、景気の下支えにつながる早期の利下げには慎重な考えを改めて示した。「いざとなればパウエル議長が緩和に動く」という期待感(パウエル・プット)がはく落すると、ダウ平均は970ドル超下落し、ナスダック総合は4%超下げる場面があった。

・ユーロドルは3日ぶりに反発。明日17日の欧州中央銀行(ECB)定例理事会を前に様子見ムードが強く、しばらくは狭い範囲内での推移にとどまった。
 ただ、パウエルFRB議長が早期利下げに慎重な姿勢を改めて示すと、米国株相場が大幅に下落したほか、米長期金利が低下幅を拡大。全般ドル売りが優勢となり、4時30分前に一時1.1413ドルと日通し高値を更新した。主要通貨に対するドルの値動きを示すドルインデックスは一時99.17まで低下した。

・ユーロ円は3日ぶりに小反発。24時過ぎに一時162.28円と日通し高値を付けたものの、引けにかけては伸び悩んだ。パウエルFRB議長の発言をきっかけに米国株が下げ幅を拡大したことなどが相場の重し。4時30分前には161.56円付近まで下押しした。

・米国株式市場でダウ工業株30種平均は続落。対中輸出規制に関連して55億ドルの特別損失計上を発表したエヌビディアが急落すると、投資家心理が悪化し半導体株中心に売りが先行。パウエルFRB議長が講演で早期利下げに慎重な見方を示すと、売りの勢いが強まり一時970ドル超下げた。
 ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数も続落。テスラやメタ・プラットフォームズ、アルファベットなどが売られた。

・米国債券相場で長期ゾーンは3日続伸。NY序盤は売りが強まる場面もあったが、中盤以降は買い戻しが優勢となり上げに転じた。米国株相場の下落を受けて相対的に安全資産とされる米国債に買いが集まった。

・原油先物相場は反発。米財務省が中国発のイラン産石油輸入業者を標的にした新たな制裁を発表したことを受けて供給懸念が意識され買いが優勢となった。なお、米エネルギー情報局(EIA)が発表した週間在庫統計は強弱まちまちの結果となった。

・金先物相場は大幅続伸。3営業日ぶりに史上最高値を更新。米関税政策を巡る先行き不透明感が高まり、安全資産とされる金の需要が急速に高まった。

(中村)


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