NYマーケットダイジェスト・11日 過度な緊張和らぎ株高・ドル下げ幅縮小(2)

スポット
・米国株式市場でダウ工業株30種平均は反発。米中貿易戦争激化への警戒から売りが先行すると一時330ドル超下落したものの、売り一巡後は買い戻しが優勢に。レビット米ホワイトハウス報道官が関税措置を巡り「トランプ米大統領は中国との取り引きに前向きな姿勢を示している」と強調したほか、コリンズ米ボストン連銀総裁が「FRBは金融市場の安定化を支援する準備は万全だ」と発言したことが好感された。指数は一時810ドル超上昇した。
 ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数も反発した。

・米国債券相場で長期ゾーンは5日続落。米相互関税によるインフレ懸念や「中国が米国債を売却するのでは」との思惑から売りが出た。利回りは一時4.5864%前後と2月13日以来の高水準を付けた。
 ただ、レビット米ホワイトハウス報道官やコリンズ米ボストン連銀総裁の発言をきっかけに金融市場の過度な緊張が和らぐと、債券を買い戻す動きが広がり下げ幅を縮めた。週末を控えたポジション調整目的の買いも入った。

・原油先物相場は反発。米中の貿易戦争激化による世界景気の減速が懸念され、原油需要が減少するとの見方が重しとなって序盤は軟調に推移していたが、その後は米株が上昇する中でリスク資産とされる原油に買いが入った。

・金先物相場は4日続伸。中心限月の清算値ベースでは、前日に続き過去最高値を更新した。米中の貿易戦争の激化懸念や世界的な景気減速懸念を背景に、相対的に安全資産とされる金が買われた。ドル安が進んだことにより、ドル建てで取引される金の割安感に着目した買いも出たもよう。

(中村)


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