中国株サマリー(10日)

市場概況
3日続伸、ほぼ全セクターで買い優勢 上値は限定的

 10日の中国本土株式市場で、上海総合指数は3日続伸。終値は前日比1.16%高の3223.64ポイントだった。深セン成分指数は2.25%高の9754.64ポイント。上海、深セン両市場の売買代金は概算で1兆6094億6800万元だった。

 上海総合指数は心理的節目の3200ポイントに乗せて寄り付くと、終始プラス圏でもみ合った。トランプ米政権が対中関税を125%に引き上げたものの、一部の国・地域に対しては「相互関税」の上乗せ分を90日間一時停止すると発表した。「トランプ関税」で世界経済が大きく減速することへの懸念がやや和らいだもよう。中国当局による相場救済や追加の景気対策への期待も買いを支えた。

 ほぼ全セクターで買いが優勢。貴金属と商業・百貨店が全面高となったほか、家庭用品、コンシューマーエレクトロニクス、繊維・アパレル、食品・飲料なども買いを集めた。

 A株市場では、テック株の富士康工業互聯網(601138)、歌爾(002241)、立訊精密工業(002475)、ディスプレー広告の分衆伝媒信息技術(002027)、産金大手の紫金鉱業集団(601899)、家電メーカーの海信家電集団(000921)などが急伸。免税店関連の王府井集団(600859)と中国旅遊集団中免(601888)が大幅に続伸した。半面、電力関連の国電南瑞科技(600406)、港湾運営の上海国際港務(600018)、鉄道車両大手の中国中車(601766)などが安い。前日に高かった半導体製造装置メーカーの北方華創科技集団(002371)が反落した。

 上海B株指数は0.86%高の253.05ポイント、深センB株指数は1.3%高の1165.95ポイントだった。

(山下)


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