市場概況
◆ダウ平均: 38314.86 -2231.07 -5.50%
◆S&P500: 5074.08 -322.44 -5.97%
◆NASDAQ: 15587.79 -962.82 -5.82%
4日のNY株式相場は大幅続落。トランプ関税に対して中国が報復関税を発表したことで、グローバルな貿易戦争への警戒感が強まった。中国は米国製品に対して34%の輸入関税を課すと発表し、報復に出る前に交渉に臨むとの期待が裏切られた。株式市場が下落を続ける中、トランプ米大統領が自身のメディア「トゥルース・ソーシャル」に「政策は決して変わらない」と投稿したことも失望を誘った。前日に1679ドル下落したダウ平均はこの日も2231.07ドル安(-5.50%)となり、2日間で3910ドル下落。S&P500も5.97%安となり、2日間で10.53%下落した。ハイテク株主体のナスダック総合は5.82%下落し、2日間で11.44%下落した。ダウ平均は昨年5月30日以来の水準に下落し、S&P500も昨年5月2日以来の安値となった。S&P500は2月に付けた史上最高値から17.42%安となり、ナスダック総合は12月の最高値から22.73%安と「弱気相場」入りとなった。
業種別ではS&P500の全11セクターが下落。エネルギーが8.70%安、金融が7.39%安となり、IT、資本財、素材も6%超下落した。S&P500採用の503銘柄は489銘柄が下落し、上昇は14銘柄にとどまった。リスク回避の動きが強まり、安全資産とされる米国債は上昇。米10年債利回りは前日の4.055%から3.998%に低下した。センチメントは大幅悪化。投資家の不安心理を示すVIX指数は前日の30.02ポイントから45.31ポイントに上昇した。
週間ではダウ平均が7.86%安となったほか、S&P500が9.08%安とコロナパンデミックの2020年以来の急落となり、ナスダック総合も10.02%安と急落。3指数がそろって大幅に2週続落した。
寄り前に発表された米3月雇用統計は、非農業部門雇用者数が22.8万人増と予想の13.5万人増を上回る強い結果となったが、失業率が前月の4.2%と前月や予想の4.1%から悪化した。平均賃金は前月比+0.3%と予想と一致したが、前年比では+3.8%と予想の+3.9%を下回った。また、パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長は講演で、高インフレと経済成長鈍化のリスクへの認識を示したが、「時間はある」とし、従来通り利下げを急がない姿勢を示した。
(羽土)
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本ホームページに掲載されている事項は、投資判断の参考となる情報の提供を目的としたものであり、投資の勧誘を目的としたものではありません。投資方針、投資タイミング等は、ご自身の責任において判断してください。本サービスの情報に基づいて行った取引のいかなる損失についても、当社は一切の責を負いかねますのでご了承ください。また、当社は、当該情報の正確性および完全性を保証または約束するものでなく、今後、予告なしに内容を変更または廃止する場合があります。なお、当該情報の欠落・誤謬等につきましてもその責を負いかねますのでご了承ください。
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◆S&P500: 5074.08 -322.44 -5.97%
◆NASDAQ: 15587.79 -962.82 -5.82%
4日のNY株式相場は大幅続落。トランプ関税に対して中国が報復関税を発表したことで、グローバルな貿易戦争への警戒感が強まった。中国は米国製品に対して34%の輸入関税を課すと発表し、報復に出る前に交渉に臨むとの期待が裏切られた。株式市場が下落を続ける中、トランプ米大統領が自身のメディア「トゥルース・ソーシャル」に「政策は決して変わらない」と投稿したことも失望を誘った。前日に1679ドル下落したダウ平均はこの日も2231.07ドル安(-5.50%)となり、2日間で3910ドル下落。S&P500も5.97%安となり、2日間で10.53%下落した。ハイテク株主体のナスダック総合は5.82%下落し、2日間で11.44%下落した。ダウ平均は昨年5月30日以来の水準に下落し、S&P500も昨年5月2日以来の安値となった。S&P500は2月に付けた史上最高値から17.42%安となり、ナスダック総合は12月の最高値から22.73%安と「弱気相場」入りとなった。
業種別ではS&P500の全11セクターが下落。エネルギーが8.70%安、金融が7.39%安となり、IT、資本財、素材も6%超下落した。S&P500採用の503銘柄は489銘柄が下落し、上昇は14銘柄にとどまった。リスク回避の動きが強まり、安全資産とされる米国債は上昇。米10年債利回りは前日の4.055%から3.998%に低下した。センチメントは大幅悪化。投資家の不安心理を示すVIX指数は前日の30.02ポイントから45.31ポイントに上昇した。
週間ではダウ平均が7.86%安となったほか、S&P500が9.08%安とコロナパンデミックの2020年以来の急落となり、ナスダック総合も10.02%安と急落。3指数がそろって大幅に2週続落した。
寄り前に発表された米3月雇用統計は、非農業部門雇用者数が22.8万人増と予想の13.5万人増を上回る強い結果となったが、失業率が前月の4.2%と前月や予想の4.1%から悪化した。平均賃金は前月比+0.3%と予想と一致したが、前年比では+3.8%と予想の+3.9%を下回った。また、パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長は講演で、高インフレと経済成長鈍化のリスクへの認識を示したが、「時間はある」とし、従来通り利下げを急がない姿勢を示した。
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DZH Finacial Research
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