3日ぶり反発、終盤に上昇　業績を受けた取引が中心

　週明け24日の香港株式市場で、ハンセン指数は3営業日ぶりに反発。終値は前営業日比0.91％高の23905.56ポイントだった。中国企業指数は1.24％高の8850.69ポイント。メインボードの売買代金は概算で2331億HKドル。

　ハンセン指数は中盤まで前週末終値を挟んで一進一退の方向感を欠いた展開。終盤に上げ幅を広げて終えた。トランプ米大統領が21日に中国の習近平国家主席と関税について協議する計画を示したと伝わったものの、米関税政策を巡る先行き不透明感が根強く、投資家が運用リスクを取りにくかった。ただ、前週末に米株式相場が反発した上、終値は13日以来およそ1週間ぶりの安値圏だっただけに、値ごろ感からの買いが相場を押し上げた。セクター別では素材とコングロマリット、情報技術が買われ、通信が売られた。

　ハンセン指数構成銘柄では、白物家電の海爾智家（06690）、香港コングロマリットの長江和記実業（00001）が大きく反発した。新エネルギー車を手掛けるBYD（01211）、小米集団（01810）、理想汽車（02015）も高い。前週末から朝方にかけて2024年12月本決算を発表した銘柄の売買が目立ち、紫金鉱業集団（02899）と中国神華能源（01088）が上昇した半面、シノペック（00386）と国薬控股（01099）が下落した。教育事業の新東方教育科技（09901）、通信キャリアのチャイナ・ユニコム（00762）、宝飾品販売の周大福珠宝（01929）が売られた。

　ハイテク銘柄で構成するハンセンテック指数は1.72％高の5736.83ポイントと4営業日ぶりに反発。海爾智家、小米集団、理想汽車が上昇率上位となった。一方、前週末に決算を発表した新興電気自動車メーカーの蔚来集団（09866）が逆行安。

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