中国株サマリー(19日)

市場概況
 4日ぶり反落、利益確定売り 様子見気分も

 19日の中国本土株式市場で、上海総合指数は4営業日ぶりに反落。終値は前日比0.10%安の3426.43ポイントだった。深セン成分指数は0.32%安の10979.05ポイント。上海、深セン両市場の売買代金は概算で1兆4664億4200万元だった。

 上海総合指数は総じてマイナス圏でもみ合った。中盤にプラス圏に浮上する場面もあったものの、勢いは続かなかった。前日まで3営業日続伸し、終値ベースで昨年12月12日以来およそ3カ月ぶりの高値を連日で更新した後とあって、利益確定売りが重荷となった。米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果公表を控え、様子見気分も漂った。一方、中国当局の景気刺激策への根強い期待が下値を支えた。

 セクター別では、電子部品、非鉄金属素材、通信設備、ゲーム、ソフトウエア開発などが安い。半面、銀行が全面高となったほか、電力、貴金属、宝飾品などが買われた。

 A株市場では、通信キャリアの中国聯合網絡通信(600050)、テック株の用友網絡科技(600588)、富士康工業互聯網(601138)、浙江大華技術(002236)の下げが目立った。前日に高かったスーパーマーケット大手の永輝超市(601933)が反落した。酒造の瀘州老窖(000568)、ゲーム関連の巨人網絡集団(002558)、完美世界(002624)、映画館運営の万達電影(002739)なども安い。半面、自動車部品メーカーの安徽中鼎密封件(000887)、ウェイチャイ・パワー(000338)、中堅商業銀行の寧波銀行(002142)、興業銀行(601166)、自動車・電池メーカーのBYD(002594)などが買いを集めた。

 上海B株指数は0.23%高の275.20ポイント、深センB株指数は0.03%安の1241.35ポイント。


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