NY株式サマリー(19日)=ダウ、続伸 S&P500は連日で史上最高値を更新

市場概況
◆ダウ平均:44627.59 +71.25 +0.16%
◆S&P500:6144.15 +14.57 +0.24%
◆NASDAQ:20056.25 +14.99 +0.07%

 19日のNY株式相場は続伸。トランプ米大統領の関税政策や利下げに慎重な米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨が重しとなったものの、マイクロソフト(+1.25%)が初の量子コンピューター用半導体を発表したことや、米10年債利回りが低下したことが追い風となった。ダウ平均は軟調にスタート後、中盤に243ドル安まで下落したものの、71.25ドル高(+0.16%)と小幅に2日続伸して終了。S&P500も朝方に0.30%安まで下落後、0.29%高まで上昇し、0.24%高で終了。前日に続いて取引時間中と終値の史上最高値を更新した。ハイテク株主体のナスダック総合も0.07%高で終了し、小幅ながら5営業日続伸した。

 S&P500の11セクターはヘルスケア(+1.26%)を筆頭に、生活必需品、エネルギー、公益、不動産、ITなど8セクタが上昇し、素材、金融の2セクターが下落。コミュニケーションが変わらずとなった。米10年債利回りは前日の4.544%から4.534%に低下し、投資家の不安心理を示すVIX指数は前日の15.35ポイントから15.27ポイントに低下した。

 予想を上回る決算を発表したアナログ・デバイセズが9.74%高となり、半導体株が軒並み上昇したことも相場を押し上げた。フィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)は1.18%高と5営業日続伸した。

 関税を巡っては、トランプ米大統領が自動車や半導体、医薬品に対して25%の輸入関税を課す方針を示したが、対象国を明確にしなかったほか、発動は早ければ4月2日になるとした。FOMC議事要旨では追加利下げのためには更なる物価の落ち着きが必要だとし、利下げに慎重な姿勢を示したが、債務上限問題に触れ、解決までバランスシート縮小の一時停止や減速の可能性が示されたことが米債利回りの低下につながった。

(小針)


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