NYマーケットダイジェスト・30日 株高・金利低下・ユーロ安(2)

スポット
・米国株式市場でダウ工業株30種平均は反発。決算内容が嫌気されたマイクロソフトなどが売られるとダウ平均は続落して始まったものの、決算内容が好感されたIBMが大幅に上昇すると投資家心理が改善し、指数は上げに転じた。
 ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数も反発。メタ・プラットフォームズやテスラが決算発表や説明会の内容を材料に買われた。

・米国債券相場で長期ゾーンは上昇。この日発表の米経済指標が強弱入り混じる結果となったため、相場は方向感が出なかった。

・原油先物相場は反発。先週の米国の天然ガスの減少量が、過去4番目に大きい3億2100万立方フィートとなったことで、一時73ドル半ばまで上昇する場面があった。もっとも、トランプ米大統領がカナダとメキシコに対して関税引き上げるとされている期限の2月1日が近づいていることで、今後の3カ国の通商政策の行方を確かめるまでは動きにくく、徐々に値動きは鈍った。なお、カナダは1日当たり米国の消費量の約20%を供給、メキシコもカナダに続き米国への供給量が多い。

・金先物相場は3日続伸。昨年10月につけた最高値を上抜け、3日続伸した。ドル売りが優勢になると、ドルで取引される金先物が割安感になったこと、ECBが市場予想通りとはいえ利下げを実行したことで金利のつかない金先物へ買いが集まった。また、依然としてトランプ政権による世界経済への懸念が拭いされないことで、避難通貨としても買われた面もあった。

(中村)


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