香港株サマリー(15日)

市場概況
続伸、米CPI発表控え様子見 SMICに買い

 15日の香港株式市場で、ハンセン指数は続伸。終値は前日比0.34%高の19286.07ポイントだった。中国企業指数は0.35%高の7011.60ポイント。メインボードの売買代金は概算で1285億2000万HKドル。

 ハンセン指数は反落して始まり、前日終値を挟んで一進一退の方向感に乏しい展開。米連邦準備理事会(FRB)の景気判断に影響する12月の米消費者物価指数(CPI)がこの日夜に公表されるとあって様子見気分が広がった。中国と米国の関係悪化への懸念がくすぶる半面、過度な中国景気不安が和らいだもよう。中国人民銀行(中央銀行)が前日大引け後に発表した昨年12月の人民元建て貸付残高増加額と社会融資総量がともに市場予想を上回った。セクター別では情報技術が上昇した半面、素材が下落した。

 ハンセン指数構成銘柄では、中国インターネットサービス大手のテンセント(00700)が買われ、相場の上昇を主導した。半導体ファウンドリーのSMIC(00981)、太陽光パネル用ガラスの信義光能(00968)、オンラインゲームのネットイース(09999)は大幅に続伸。前日大引け後に2024年12月本決算速報値を発表した招商銀行(03968)も高い。一方、金鉱大手の紫金鉱業集団(02899)が6%超近く下落。米当局が「ウイグル強制労働防止法(UFLPA)」に基づいて同社を輸入規制リストに収載し、嫌気された。カジノ株のサンズ・チャイナ(01928)は大幅に続落。医薬品受託開発の無錫薬明康徳新薬開発(02359)、自動車メーカーの理想汽車(02015)と吉利汽車(00175)も売られた。

 ハイテク銘柄で構成するハンセンテック指数は0.27%高の4363.79ポイントと続伸。ライブコマースの東方甄選(01797)、ゲーム・オフィスソフト大手のキングソフト(03888)が買われた。半面、オンライン旅行会社の同程旅行(00780) 、半導体製造装置のASMPT(00522)が反落した。


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