中国株サマリー(2日)

市場概況
続落、5週間ぶり安値 景況感悪化を嫌気

 休場明け2日の中国本土株式市場で、上海総合指数は続落。終値は前営業日比2.66%安の3262.56ポイントだった。深セン成分指数は3.14%安の10088.06ポイントと続落。上海、深セン両市場の売買代金は概算で1兆3965億3200万元だった。

 上海総合指数は小安く寄り付き、次第に下げ幅を広げる展開。終値は昨年11月26日以来およそ5週間ぶりの安値だった。中国景況感の悪化が嫌気され、幅広い銘柄が売りに押された。中国メディアの財新が寄り付き後に発表した2024年12月の中国製造業購買担当者景気指数(PMI)は50.5で、中国国家統計局が昨年12月31日に発表した製造業PMIに続いて市場予想から下振れした。セクター別では保険と証券が安い。軍需関連、半導体、コンピューターも売られた。半面、小売り、食品・飲料、観光が買われた。

 A株市場では、自動車メーカーの上海汽車集団(600104)、通信機器メーカーの中興通訊(000063)、スーパーコンピューターメーカーの曙光信息産業(603019)、通信キャリアの中国聯合網絡通信(600050)が大幅に続落。保険株の中国太平洋保険(601601)と中国人寿保険(601628)、証券株の中信証券(600030)も売られた。半面、スーパーマーケット大手の永輝超市(601933)、白物家電大手の海信家電集団(000921)が逆行高。

 上海B株指数は1.71%安の262.80ポイントと続落。深センB株指数は0.91%安の1202.03ポイントと3営業日続落した。

(小針)


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