香港株サマリー(27日)

市場概況
3日ぶり小反落、利益確定売りが重荷 内需関連に売り

 休場明け27日の香港株式市場で、ハンセン指数は小幅ながら3営業日ぶりに反落。終値は前営業日比0.04%安の20090.46ポイントだった。中国企業指数は0.02%高の7305.36ポイント。メインボードの売買代金は概算で1395億1000万HKドル。

 ハンセン指数は小高く寄り付き、前営業日終値を挟んで一進一退の方向感に乏しい展開。休場前24日の終値は12日以来およそ2週間ぶりの高値だっただけに利益確定売りが重荷だった。年末を前に持ち高を整理する動きもあったもよう。ただ、中国の産業振興策などに対する期待が根強い上、前日のNY債券市場で米長期金利の上昇が一服したことが支えとなった。セクター別では必需消費財と医療・ヘルスケアが下げた半面、情報技術が上げた。

 ハンセン指数構成銘柄では、内需関連の農夫山泉(09633)、中升集団(00881)、中国蒙牛乳業(02319)、海底撈国際(06862)が大幅に反落した。中国ネット通販大手のJDドットコム(09618)、新薬受託開発の無錫薬明康徳新薬開発(02359)、不動産開発の龍湖集団(00960)も安い。一方、テック株のSMIC(00981)、小米集団(01810)、BYDエレクトロニック(00285)が大幅に続伸し、パソコン大手のレノボグループ(00992)は9%超上昇した。新エネルギー車メーカーの理想汽車(02015)も大幅高。

 ハイテク銘柄で構成するハンセンテック指数は0.69%高の4538.59ポイントと4営業日続伸。SMICと同業の華虹半導体(01347)、理想汽車と同業の蔚来集団(09866)が買われた。半面、オンライン読書サービスの閲文集団(00772)、ライブコマースの東方甄選(01797)が大きく下げた。


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