中国株サマリー(27日)

市場概況
小幅続伸、終盤に上げ幅縮小 軍需関連が全面高

 27日の中国本土株式市場で、上海総合指数は小幅に続伸。終値は前日比0.06%高の3400.14ポイントだった。深セン成分指数は0.13%安の10659.98ポイント。上海、深セン両市場の売買代金は概算で1兆4338億5000万元だった。

 上海総合指数は前日終値付近でもみ合った後、心理的節目の3400ポイントを回復し、中盤は高く推移したが、勢いは続かず、終盤に上げ幅を縮小した。中国当局による財政出動などに対する根強い期待が相場を支えたが、週末を前に持ち高調整の売りが相場の重しとなった。一方、国家統計局が発表した2024年11月の工業企業(年間売上高2000万元以上の企業)の税引き前利益は前年同月比で7.3%減少したが、減少率は前月から2.7ポイント縮小した。セクター別では、軍需や海運・港湾、ガスが全面高となっほか、石油や建材も買われた。半面、半導体や電子部品、通信設備が売られた。

 A株市場では、国防関連の発注が増える時期に入るとの見方から中国航発航空科技(600391)や泰豪科技(600590)などが大幅高となった。奥飛娯楽(002292)や上海汽車集団(600104)、中国東方航空(600115)の上昇も目立った。香港上場を申請すると発表した寧徳時代新能源科技(300750)は小幅高。半面、歌爾(002241)や曙光信息産業(603019)、富士康工業互聯網(601138)が売られた。

 上海B株指数は0.82%高の269.24ポイント、深センB株指数は0.24%高の1217.70ポイント。


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