中国株サマリー(23日)

市場概況
3日続落で約3週間ぶり安値、教育株やゲーム株が全面安

 週明け23日の中国本土株式市場で、上海総合指数は3営業日続落。終値は前営業日比0.50%安の3351.26ポイントだった。深セン成分指数は1.03%安の10537.40ポイント。上海、深セン両市場の売買代金は概算で1兆5307億9000万元だった。

 上海総合指数は中盤まで前日終値付近でもみ合ったが、終盤にマイナス圏に沈んだ。米連邦準備理事会(FRB)がインフレ指標として注目する米11月個人消費支出(PCE)価格指数が予想を下回り、グールズビー米シカゴ連銀総裁が2025年に利下げが継続する可能性があると発言したことで、来年の利下げペースが鈍化するとの懸念が後退したが、中国景気の先行き不安は強く、売りが広がった。指数は終値で11月29日以来、約3週間ぶりの安値を付けた。セクター別では、教育やゲーム、自動車サービスが全面安となるなど、幅広いセクターで売りが優勢だった。半面、保険が全面高。銀行も買われた。

 A株市場では、奥飛娯楽(002292)や完美世界(002624)などゲーム株が大幅安。未成年のゲーム時間を制限するシステムに抜け穴があったと中国中央電視台(CCTV)が報じたことが嫌気された。海能達通信(002583)や永輝超市(601933)の下落も目立った。半面、ウェイチャイ・パワー(000338)や上海浦東発展銀行(600000)、紫金鉱業集団(601899)が買われた。

 上海B株指数は2.08%安の261.75ポイント、深センB株指数は0.63%安の1213.14ポイント。


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